たくさん甘やかして【🍎🍥🐏】 (ページ11)

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「…ところでAサンはなんで泣いてたんっすか」
『なるせ、浮気してるかなぁって考えてた』
「は？？なわけないだろ」
『だってあのなるせが家にいないし、日頃からずっと余裕そうだし私だけ好きみたいなんだもん───！！！』
「だっからスーパーに行って、」

そこまでいってハッと口を閉ざす。全然繋がりのない俺の文句を言っているが普段あまり本音を言ってくれないAが自分の気持ちを俺に伝えていることが分かったからだ。先程まで拗ねていたと思ったら次は私怒ってます！と言いたげな顔をして俺を睨んでいた。…どんな顔も可愛いだけですけどね？

「ハイハイ分かったまず俺は浮気してないし、俺の方がAのこと好きだからガチで」
『でももうちょっと年が近い彼女がいいなぁとか本当は思ってるでしょ！』
「は？ちょお前俺が気にしてること言うなよ、それ思ってのはAの方だろ」
『思ってない！』
「俺も思ってないから！」

そうお互い言い合うとAは納得がいきませんと言いたげな顔をしてまたソファに座り直した。
…これがAの本音か。俺がもしかしたら年の差を感じさせてしまう行動を取っていたのかも、と少し反省する。
しかしちらっとAの方を見ると先程よりは柔らかい表情になっていた。

『でもなるせいつも余裕そう』
「…まぁそれは大人ですから」
『ねえ』
「ごめん嘘だってほら拗ねんな」

分かりやすくギロッと睨んできたAに思わず笑ってしまう。…こういうところが可愛くていじわるしたくなるんだよな。近づいてAに抱きつくと次は拒否されなかった。

「言っとくけど俺余裕とかないからさ、」
『…そうなの？』
「そ、好きな人の前ではカッコつけたいっていう男のプライド持ってるだけ、これは年齢とかガチで関係ないし」

俺がそう言うとAは少し笑って「かわいい」と言った。そう言われると少し照れくさくなってAの唇を奪った。少し経ってから離れるとAの顔は真っ赤で。

『やっぱりずるいよ、大人の余裕感じるもん、』
「これはAに対して俺がずるいだけ」

俺はそう言うと再びAの唇を奪った。

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