彼女と僕の毎日〜6月〜【まふまふ】

6月6日 ページ7

そらまふうらさか でPUBGの生放送後。




ま「強かったでしょ！」

『…うらたさんとそらるさんが？』

ま「僕がっ！！」

『うらたさんの頭ブチ抜いてたの誰だっけ？』

ま「僕です 申し訳ない…」

『だよねー』

ま「…」




なんだか今日のAはボーッとしているというか、上の空というか…変。




ま「何かあったの？」

『…え？ なんで？』

ま「なんか、ボーッとしてるっていうか…」

『…言わなきゃいけないよね』

ま「え、何を？」

『まふくん。大切な話があるの。』





ものすごく真剣な顔をして言うAの目にはうっすら涙が浮かんでいた。





『あのね…私、ここ最近体調が悪くてね』

ま「そうなの！？ 大丈夫！？」

『うん、それで、病院に行ったの』





次第にAの顔が下を向いていく。






もしかして、体のどこか悪いのかな…



重い病気…例えば…ガン…とか…？






『それで言われたの…妊娠…って…』

ま「妊娠っ！！！？」





思いもよらぬ事に驚きを隠せない。




ようやく理解ができ、思わずAを抱き締める。






ま「ありがとうっ…！ ありがとうっ…！！」

『…喜んでくれてるの…？』

ま「はぁ！？ 当たり前でしょ！！？」

『…良かったぁ…』




Aの瞳から涙が1滴、2滴と溢れる。




『ま、まふくんに…堕ろせって、言われたら…って……』

ま「うん、不安だったよね…」

『ホントは、昨日、言おうと思ってたの……でも…怖くなっちゃって…』

ま「そっか…気付けなくて、ごめんね。」





Aの涙を親指で拭いながら、キスをする。





『あのね…すごくイライラしちゃう時があったり、落ち着かない時があるの。』





ゆっくり話し出すAのお腹に後ろから腕を回し、相槌を打ちながら撫でる。





『それは会社の時だけでね、家に帰ると安心するし、心が穏やかになるの。』

『それがなんでかやっと分かったんだ』

ま「何だったの？」

『まふくんだった』

ま「え？」

『まふくんがこうやって側に居てくれると、安心して落ち着くんだ』





どこまで僕の奥さんは惚れさせれば気がすむのだろうか。





こんなこと言われて、嬉しくない人なんかいないに決まってる。






ま「絶対に大切にするよ。Aも、この子も…」





そっとお腹を撫でながらそう言うと、Aは僕の手に自分の手を重ねながら微笑んだ。





僕がAとの間に大切な家族が増えたことを知った最高に幸せな日。

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