自宅警備員それは絶滅危惧種２【文豪ストレイドッグス】

１８話 ページ19

敦「Aちゃんもう少し早く助けてくれても......」
貴「いやぁねぇ、序盤で谷崎兄が捕まったのが誤算すぎて、それにあの鍵で白い扉が開かないとなると.....彼女の異能力自体に扉を開いてもらわなくちゃいけなくてね、だから敦を囮にさせてもらって私の異能でアンと白い扉から出て来た腕を、鉄のワイヤーで拘束をしたということよ!!!!」
私は真剣な顔で言う
敦「Aちゃん最初っからそれが狙いで」




いや嘘である。
私自身黒い扉で逃げてしまおうとしていた。
しかし森鴎外が私の首根っこを掴んでいた事により、外に出るタイミングを逃してしまったのだ。
そしてばれない様私は私自身の影の薄さを利用したミスデレクションで姿を隠したのだ

そして何故今更姿を現したかというと、そろそろ尿意の限界が近づいていたのだ
外の世界は時間が止まっている、しかしこのモンゴメリの異能の空間にいる私たちの時間は普通に進んでいるのだ......
つまりそろそろ決着をつけてもらわなくては、人間としての威厳が失われる事態なりかねないからである




貴「さぁ、モンゴメリ、早く異能を解除しなさい」
(お願いします。トイレに行かせてください。お願いします。お願いします。)




モ「私は失敗する訳にはいかないの!!!!」
モンゴメリは壁から床から４体もの人形を出現させる
きっと最後の足掻きであろう



貴「ふざけないで!!!私は今貴方に構っていられるほど暇じゃないの!!!!」
(もう尿意が迫っている!!!時間が無い!!!早くトイレにいかないと漏れてしまう!!!!)
私はモンゴメリを睨め付ける


モンゴメリは自身に向けられたとてつもない殺気に怖気好き尻もちをつき
体をガタガタと震わせる
モ「あたしの負けよ」

モンゴメリは異能を解除する



景色はヨコハマの街並みに戻っていた









貴「よっしゃぁぁぁああああああああああああ!!!!」
急いでトイレに駆け込むのであった.......

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