自宅警備員それは絶滅危惧種２【文豪ストレイドッグス】

１６話 ページ17

モ「あら？大事な鍵をこんな風に扱って、孤児院の先生に叱られるわ」
モンゴメリの手に握られている鍵は、不気味に変形し、不気味に笑っている
まるで生き物の様に



敦「鍵でドアを開けたら価値じゃあないのか！」
モ「そうよ、開けられればね、こんな鍵をどう使うのか、貴方にも検討が付かないけど」開けられれば(・・・・・・)
敦の顔は真っ青に染まっていく
それもそうだろう、何をしても、ナオミちゃんや賢治君、谷崎兄を救う方法が無いのだから



モ「どうしたの？お遊戯はこれからが本番よ！貴方は鬼遊の天才みたいだけど、この状態で何分心が保つかしら？」


それから敦はただただ逃げ回る




しかし敦の脳裏には最悪の考えが過る


打つ手が無い.....何時かは捕まる
此処から逆転なんて僕には無理だ！


もう......太宰さん達を頼るしか無い




敦の足は黒い扉に向かっていた

モ「お友達を捨てて逃げる気！？」




しかし敦の考えは白衣を着た男によって阻止される
そうポートマフィアの首領である森鴎外だ


森「駄目だよ少年、敵はあっちだ」





森「この場合での逃亡はお勧めしない、その.....高が街医者の言葉を信じて貰えるならばだが、彼女の言葉を信じてるなら、そのドアから逃げれば君は記憶を失う。敵の手管も捕らえられた仲間の危機も忘れ、敵は襲撃を続ける、良い事を教えよう」
森「戦戯理論研究では、危害を加えて来た敵には徹底的反撃を行うが、理論最適解とされてる、二度と反逆されぬよう、此処で徹底的に叩くのだ」





敦「でも方法が」
森「絶対に敗けぬと高を括る敵ほど、容易い相手はないよ、抑も＿＿＿＿先ほど聞いた所では、あの室に居る彼等は君が囚われた時、必死に助けたと云う話ではなかったかね？」

１７話→←１５話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す