malus＿1 (ページ14)

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A サイド

そんな何気ない日常の1ページがなんの前触れもなく破れ始めた。

う「なぁ、俺たちもう会わないほうがいい」

突然うらたさんからそう告げられた。

突然のことに頭がショートしてポカンとしてしまう。

『な、え、、なん、で、？』

今日も彼はブランコに座っている。

彼の視線はこっちを見る様子などなく宙を彷徨っていた。

う「、、、。」

うらたさんは何も言わない。

こちらを見ようともしない。

なんで？

私なにかした？

ねぇ、なにか言ってよ。

うらたさん。

『うそつき』

咄嗟に出た言葉(ナイフ)は止まることなくうらたさんを傷つける。

『一緒にいるって、俺は信じるって言ったのに！

嘘だったんだ！！

うらたさんも他のやつと一緒で何言ってんだこいつって！！

心の中で嘲笑ってたんでしょ!!?』

ほら、否定しない。

こっちを見ない。

やっぱりそうだったんだ。

うらたさんは違うって思ってたのに。

最低だ。

『うらたさんなんか大っ嫌い！！』

彼に背中を向けて走り出すが追いかけてくるような素振りはない。

けっきょく、彼にとってわたしはそんなものだったんだと実感した。

実感すればするほど彼を好きだった気持ちが膨らんで私を苦しめる。

あぁ、嫌だなぁ。