【創作BL】お義兄ちゃんの夜の誘いが酷くて困る。

とんとん。　13 ページ13

唐橋 弥雪side




Aが俺を求めた


それも家族のふれあいなどではなく、
恋愛感情がまじったほろ苦い"キス"



喜びと驚きでどうにかなりそうだ
今にも心臓は飛び出しそうだし、
Aに触れる手も微かに震えている



だってそうだ
十数年目で、
やっと好き同士になれたのだから


震える手で俺がAの頬に触れると
『お、にい..ちゃ』


と掠れた高い声


ただ、それだけでいとおしい
おにいちゃんって読んでもらえることが、俺を認めてくれるところが。


俺は今にも泣き出しそうなAに
『黙ってて』と囁き、Aの唇に優しくキスを落とす



目を くっ と閉じたA
とても綺麗だ


頭を撫でると、
Aは俺の背中に手を回す



ごめんねA
お義兄ちゃん勝手に解釈するね

かわいいお義弟に、
手を出してごめんなさい
お父さん、お母さん



Aのシャツの裾を捲る
白くて肋骨が少し浮き出た、陶磁器のように滑らかな身体



『かわいいね、綺麗だね』


そう言い、さらりと撫でて
頬にキスすると目を見開いたA


驚いたような恥ずかしいような微笑で口角をあげる

『していいかな？
女としか経験無いんだけど…俺、頑張るから。』


『..じゃあその女の子より気持ちよくして。
…約束だよ』
キッと、俺を睨みながら小指を出すA
しまった…自分の経験なんて話すんじゃなかった


『…うん。出来るだけ頑張るよ』

苦笑いをしながらそっと押し倒す
肩に優しくキスを落とす


『お義兄ちゃん…』

『A…』

Aの頬に手をやる
顔の色んなところにキスをして仰向けにさせる

『ぅぅ……っ』
と、顔を恥ずかしそうに歪ませるA


歪めた顔も少し色気を含んでいて
俺のそれが疼くのが嫌という程に分かる

『…たくさん声出していいんだよ』

そう言い覆い被さるように、
後ろから抱きしめAの開かれたことのない小さな蕾に手をやる


くちゅりと液を浸して
一本ずつ………

***


『いれるね…痛かったらごめん』

『..そんなこと、いわな…いでっ』

つぷつぷと、深奥に進んでいく
ぶるると、ソレが震える


『来るなら来て…い、いよっ』

そう言ってせがむので
ずんっと優しくつくとびりりと腰を震わせなくA

涙をぼろぼろ溢しながら
嬉しそうに口角を歪ませ、
お義兄ちゃん…としきりに叫んでいる


Aの涙をぬぐって、
ぺろりと頬をなめる


かわいい

『お、..義兄ちゃん、ぼく、すき？
すき？？』


初めてで痛いだろうに、
笑顔で俺に問いかけるA


それはもちろん…
『愛してるにきまってるだろ？』

すうすう。　14→←さわさわ。　12

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