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26話 ページ4

Aのことがバレることを防ぐ作戦を考え始めて数日。特に何か思いつくわけもなくグダグダと日々を過ごしていた。

突然鳴り響くベル。もちろん外になんて出かけていない僕ははーいとよたよたその音に答えドアを開ける。
すると飛び込んできたのは血相変えたさかたん。突然のこと過ぎて僕が驚いていると彼は口を開き

「幽霊が来る」

なんて言い出した。彼の後ろをみても特に何かあるような様子もない。とりあえずAの事がバレるなんてことは言って居られなさそうなので部屋に上げ、お茶をだしてひとまずさかたんを落ち着かせた。

「突然どうしたの?」

「なんか今日起きたら部屋にな、髪の長い白い服着た全然しらん女の人がおってん……その女の人がな……突然……なんか手こっち伸ばしてきて怖くて逃げてきてん……」

がたがたと震えながら話す様子を見るに嘘や冗談出ないことは明らかだ。ここへ来るまでにも何度か捕まりそうになり、命からがら逃げてきたらしい。
どうしよう、俺家帰れへん、となげく彼を見ているとなにか力になれないものかという気持ちになる。
とりあえず、僕にはそんな類の話の知識はほとんど無いためAの件で何度もお世話になっている96猫さんとそらるさんを呼んだ。いっそ余計怖がらせることにも繋がるかもしれないがAのことも紹介してしまおう。解決に繋がるかもしれない。

何十分かすると家のベル……ではなく電話が鳴り響いた。間髪入れずにそれにでると電話の主は96猫さんだった。

「ねぇまふくん! なんかまふくんの部屋の前にすごいのいるんだけど! 近づけない!」

……彼の言う幽霊が付いてきていると言われたのを忘れていた。僕みたいな霊感皆無な人間は何の気なしに通って来れるが彼女のような強い霊感の持ち主だと、"それ"がドアの前にいるのが分かってしまう。入れるはずもない。

「どうしよう……」

『……私が何とかします』

僕が悩んでいるとどこからともなくAが現れた。恐らく騒ぎを聞きつけて隠れていた部屋から出来たのだろう。

「なんとかって言ったって、A外出られないじゃん」

そうだ。Aは玄関からは出られないはず。"それ"は玄関の外居るはずだから向こうが入ってこないことには接触もできない。

『……そうなんですけど、すこし案がありまして。確証は無いので塩か何かを持って待機していただけるとありがたいです』

戸惑っている僕をよそにそう言うと、彼女は玄関に向かって歩き出した。

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がま由(プロフ) - 真夏さん» はじめまして!!誤字のご報告ありがとうございます、確認し次第訂正させていただきます!閲覧、コメントありがとうございました! (2017年9月13日 6時) (レス) id: ceecbc770e (このIDを非表示/違反報告)
真夏(プロフ) - 出来る限りの更新、楽しみにしています!二回にわたるコメント失礼しました。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: 14f8e7718b (このIDを非表示/違反報告)
真夏(プロフ) - 初めまして。初編からここまで一気に読ませてもらいました。一つだけ、名前反映がされていないです。。『ゆう』と混ざっています。。作者様自身で読み直して頂けたらと思います。これからの内容楽しみです! (2017年9月11日 21時) (レス) id: 14f8e7718b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がま由 | 作成日時:2017年8月15日 4時

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