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33話 ページ12

風呂は1人で入るのは皆やっぱり少し怖かったらしく、2人以上で入ることになった。Aは風呂に入る必要はないが、Aが入らないとなると96猫さんが1人になってしまうため入って貰うことにした。
先に入っていたAと96猫さんが出てきたあと、僕達も入る。当然だが風呂は普通の家庭ぐらいの広さしかないため成人男性3人はきついがそんなことは言ってられない。恐怖に比べたらこの位のきつさを我慢するくらい容易いものである。

「そういえば坂田、なんでまふまふの家に走ったの」

ふいにそらるさんがそんなことを聞く。たしかにさかたんならうらたさんのところに真っ先に飛んでいきそうだ。そうでなくとも、浦島坂田船のメンバーの家に行きそうなものなのに。

「それが、おれにもわからないんだよね」

頭を洗いながら心底不思議そうにそうさかたんは応えた。

「なんか、無意識のうちにそっちに走ったというか」

無意識……となると本能的な何かだろうか。こちらに来たのはAがいることで安全は保証されているから正解ではあるのだがそもそも彼にはそのことを話していなかった。人間に備わっている防衛本能だかなんだかが働き僕の家の方……正確にはAがいる方向へと走ったのか。

「にしてもほんとにまふくん家に"アレ"入ってこないんだね」
「ね、ふしぎだよね」

まるでそこに見えない壁でもあるかのように"それ"はこの家に入ってこない。そらるさんたちを招き入れるためドアを開けた時もさかたんの反応を見るに入ってきた様子は無かった。本人にも原因がわからないらしいし、不思議でしかない。幽霊はお互いを嫌うものなのか、それとも世間一般に言われる「ふつう」と呼ばれる人間のように理性を持っているという「ふつうと違うところ」がある者を嫌うようになっているのか。そうだとしたらAの今の状況はいわゆるイジメと同義になるのか? はてなばかりが脳に浮かぶがそれがびっくりマークに変わることはない。
さかたんの「終わったよー」という声に合わせ全員で風呂から上がる。わしゃわしゃと互いの頭を拭きあったりなんてこともなく1人で入った時と同じように着替えて脱衣所を出た。

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がま由(プロフ) - 真夏さん» はじめまして!!誤字のご報告ありがとうございます、確認し次第訂正させていただきます!閲覧、コメントありがとうございました! (2017年9月13日 6時) (レス) id: ceecbc770e (このIDを非表示/違反報告)
真夏(プロフ) - 出来る限りの更新、楽しみにしています!二回にわたるコメント失礼しました。 (2017年9月11日 21時) (レス) id: 14f8e7718b (このIDを非表示/違反報告)
真夏(プロフ) - 初めまして。初編からここまで一気に読ませてもらいました。一つだけ、名前反映がされていないです。。『ゆう』と混ざっています。。作者様自身で読み直して頂けたらと思います。これからの内容楽しみです! (2017年9月11日 21時) (レス) id: 14f8e7718b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:がま由 | 作成日時:2017年8月15日 4時

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