【呪術廻戦】黙ってろモブ３【男主】

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結局Aの『ちょっとだけ』に負け、口内で鳴る水音が静かな部屋中に広がって自分の耳にも届く

スルッと腹部から忍び込む手にビクっと体が反応した狗巻はAの頭にチョップをくらわす






『い”…っだ』


「おかかぁ！！！」


『はいはい。わかったから出かけよう。』









もう一度ギシッとスプリングが鳴りベットから上がったAは服に身を通し、姿見で少し髪をいじる







『準備できたよ棘』

「明太子」

『かっこいい？棘もかわいいよ』

「…」








腰を引き寄せて部屋をでる。後を追いかけてきた迦楼羅は形を炎に変え火の粉となって空中に消えた







『で、どこに行く？』

「ツナツナ」

『どこそこ。自由が丘？』

「しゃけ」








棘が食べに行きたいというベーグルの店をスマホで見せてくれた

おしゃれで落ち着いた店








電車に乗り、ユラリ揺れる






「高菜」






ツンと腕をつつかれそちらを向く

手をつないでも触れ合っても以前のように呪言を防ぐことはできない

ずいぶんと、棘の言葉を聞いていない







『どうした？』


「ツナツナ」


『パンケーキも食べに行く？』


「しゃけ」


『了解』

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