【呪術廻戦】黙ってろモブ３【男主】

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『離せっ！』

「もう一回言ってみろ」

『ｯ、…』

「僕に関係ないって？」








Aは良い子だったよ昔から


感情を見せるようになってからは僕のマネをしたりして、今まで押さえ込んでいた感情を反抗的に剥き出してきたりしたし、今もこうやって口が悪くなったり、不良じみた言動とってみたりなんてしてる


僕なりにたくさん愛して、自由に生きさせてきたつもり








「許さないよ、お前が死ぬくらいなら呪力も術式も戻らなくていい」





こんなにAに向けて怒りをぶつけたことはない

善悪の判断を、この子はできるから





『…ｯ』





痛みからか、感情のせいか、Aが顔を歪ませる






「頭を冷やして」


『呪術師をやめたら、俺の生きる意味って何？』


「そんなこともわからないの…僕がAと一緒に生きてきたのは君を必ずしもお前を呪術師にさせようと思ったからじゃない」









君をあそこから連れ出したのは

僕がAと生きたいと思ったからだよ

世界は意外にもお前が思うより広いってことを教えてやりたかったから








奥歯をｷﾞﾘｯと噛んでAはさっきより顔を歪ませる

あの日と同じ。

僕がAに呪術師をやめても良いと言ったあの時と全く同じ表情

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