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【第八十九話】 ページ42

「お前と敦の連携で街は壊滅を免れた!その翌日に何故そうなる?」

牛乳をだらしなく飲み零しだらける太宰に国木田は疑問と苛立ちを抱いた。

「それがねぇ...社長から仕事を頼まれちゃって...」

太宰がけだるさを憶えていたのはそのせいだという、だがそれだけで果たしてここまで人は駄目になれるのだろうか。

「あー枯木のように唯寝てたい」

「枯木なら可燃ゴミの日か.....そういえば、昨日社長と敦が(えら)く話し込んで居たが____その件か?」

「そうだ」


するとどこからともなく社長が現れた。国木田はピシッと姿勢を整え、太宰もけだるそうな態度をやめソファに座り直した。
社長は太宰にある連合との密会の計画の話を確認しにきたのだ、唖然とした国木田を除いて。


「太宰、マフィアの首領と密会の場を持つ件は進んだか」

「手は打ってますが___」

「マフィアの首領は来ると思うか」

「来るでしょう。社長を殺 す絶好の好機ですから」

太宰のその言葉に承知を得たのか目を細め「構成員同士で延々血を流し合うよりは善い」とだけ残すと去って行った。
そんな二人の会話に、国木田は一人困惑していた。


「...おい太宰説明しろ、マフィアの首領と.....密会だと?」

「そうだよ。敦くんの着想から豪くおおごとになったもんだ、幾らギルドが最大の脅威になったとは云え.....」

「待て待て待て!」

国木田が聞きたいのは其処ではない。

「何が何やら.....第一何故お前が密会の手筈を整えている?」

「元マフィアだから!」

太宰は先程のバナナに齧り付いていた時とは嘘かの様なニッコリとした笑顔で応えた。

「国木田くん以外は皆知ってるよ?」

今や、と太宰は付け足した。すると国木田は豆鉄砲を喰らった鳩の様に固まった。太宰がつんと触れると国木田は大きな音を立てぶっ倒れた。


────○────

マフィアの隠れ家ではギルドの攻撃により命を絶った構成員が横倒れ、生き残ったマフィアの人間が調査を行っていた。
其処にはポートマフィアの首領 森鴎外やその幹部中原中也の姿もあった。

「被害総数は?」

「直轄構成員が十八、傘下組織を含めると百近い死者が出ています。
(しゃく)ですが...太宰の木偶が詛いを無効化していなければ、この十倍は被害が出ていたかと」

「首領として、先代に面目が立たないねぇ」


今回のこの被害は幾らギルドからの攻撃とはいえ、その餌に使われたのがポートマフィアの人間なのである。なんとも皮肉な話だ。

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星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時

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