【第八十六話】 ページ39
敦はトウェインからの攻撃を避けつつ、破壊の都市横浜を駆け回っていた。
「...?」
すると道路に不自然に並べられたサボテンの様なオブジェが目に入った。
「(前からあんな変な
この騒動で貨物車が落としたのかな)」
その一瞬の油断が敦を殺 した。
「余所見はオススメしないね、タイガーボーイ。
ピンチはどこから来るか判らないよ」
敦の真横にある大型トラックがあった。
「燃料輸送車!?」
「
カチッというスイッチ音と共に、白鯨から銃弾が落とされた。
燃料輸送車は瞬く間に大爆発を起こし、敦を吹っ飛ばした。
「が.....はっ.......!」
煙から姿を現れる限りトウェインは敦に銃弾の雨を降らせた。
「...!!!」
声にならない叫びが上がる。
「標的の両脚部を破壊、移動を封じました」
「終わりだね」
ハックの報告にトウェインは敦に別れを告げた。
「君は間違いなく『トウェイン大活躍日記』最大の好敵手だったよ」
引き金に手を掛ける。
だが敦は死ね切れない、この人形を太宰に届けるまでは。
人形に手を伸ばし、ひしと掴もうとした時だった。
誰かの靴元が見えた。
「君の勝ちだよ、敦くん」
太宰だった。
彼の突然の登場に敦は動揺した。
「太宰さん...!?」
「君の魂が勝った、これで街は大丈夫だよ」
「危険です太宰さん!空から敵の銃撃が」
「どうかな?」
太宰はアンテナの付いた円型のスイッチを取り出した。
ピッとそれを押すと、先程のオブジェから煙が漂った。
「
「それだけじゃねーぞ!」
「熱センサー、探査レーダー無効!
これは___飽和チャフです!」
突然の太宰の登場、そして飽和チャフと呼ばれる特別な煙幕、まるで全て最初から用意されていたかのような用意だ。
其処でトウェインは気付いた。
「すぐ準備出来る代物じゃない...タイガーボーイが逃げる前から街中に仕込んでいたのか!」
そう、太宰は敦を信じていたのだ。
人形を届ける為、空から落ちてくるということを___!
どうやら勝敗は敦が飛び下りたその時から決まっていたのだ。
「___HAHAHA!
これは凄い!完敗だ...!」
これには流石のトウェインも大声を上げ負けを認めざるおえなかった。
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星月 菜兎(プロフ) - アメ子さん» お返事ありがとうございます!!楽しみにしています!!更新頑張ってください!! (2016年11月18日 23時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - 星月 菜兎さん» 両方のエンドですね…(; ・`д・´)ゴクリ ではお話が終わり番外編が出来次第、片方のエンドを製作してみようと思います!リクエストありがとうございます!(≧∇≦) (2016年11月18日 7時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
星月 菜兎(プロフ) - コメント失礼します!!ハッピーエンドも見てみたいですがバッドエンドも見てみたいです!!ぜひお時間ありましたらどちらも書いてください!!わがまますみません!! (2016年11月17日 1時) (レス) id: c1b876223e (このIDを非表示/違反報告)
アメ子(プロフ) - ゆずかさん» 3周もリピートされているとは…!大好きだと言ってもらえて嬉しいです、これからと頑張ります!!ヽ(。・ω・。)ノ (2016年11月15日 21時) (レス) id: 664edc9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずか(プロフ) - 1ヶ月半ほど前から前作を読み始め、最近やっと追いつきました!これからどうなるんだろう、とワクワクしながら3周ほど読み直しています。何回読んでも飽きなくて面白くて大好きです! (2016年11月15日 20時) (レス) id: 6d28a617a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アメ子 | 作成日時:2016年9月16日 19時