金髪美女の海賊 6

航海249日目 ページ49

side sakako


し「っ…A…」
さ「意識あるん！？その状態で！？」

奇跡に近いけど！？
血だらけやん！
立ててへんやん！
何で！？

島「何があったんや！？」
船「流石に喋れる状態やないやろ」
坂「…い、きて…る？」
う「ボーッとするな！動きなさい！」

は、早く治療…！
簡易セットしか無いけど止血だけでも直ぐにしんとマジでしま子が死んじゃう

さ「こ、れ…」

背中に切り傷、打撲…
それだけじゃない
この血はお腹側から出てる
腕も足も酷い

さ「うら子手伝って！うらさん船に戻って莉奈とカイ呼んで来て！早く！まーしぃも着いてって水と増血剤それから布運ぶ手伝いして！」
う「わかった。坂田、センラ残党居るかもしれないから見張り宜しく」

傷の箇所を早く確認して最優先で止めないといけない傷を決める
今の所酷いのは背中、左脇腹

さ「しま子、ちょっとごめんな」

着ていたジャケットを敷き、傷の酷い箇所をサッシュで仮で押える
慎重にひっくり返しお腹側を確認…

さ「やっぱり…」
う「どうなの？」

お腹切り口的には右下から真っ直ぐ斜めに左上に向かって大きく斬られてる

ここから止めんと

さ「うら子のサッシュも貸して、ここから血を止める。手伝って」
う「任せて」

うら子にも手伝ってもらいながら止血をしていく

カ「さか子持ってきたぞ！」
莉「しま子ちゃん！」

合流してくれた2人と共に傷と周囲を綺麗にして、ガーゼを当てながら包帯を巻いていく

その間もうわ言のようにせん子の名前を呼び続けて、時折痛みで唸っていた

・
・
・

失血性ショック死は有り得るけど、不思議と致命傷は無いように思う
酷い傷も範囲が大きいだけでこの程度の深さなら何とかならなくもない

さ「これが改めてしっかり見た私の見解やな。初めからしま子を人質にするつもりやったんやろ」
船「親父らしい手口やな」

基地に戻りしま子の治療をして怪我の具合、様子等から想像出来ることを皆に話した

船員「そこまでして狙われるって、せん子は一体何者なんだよ」

それはほんまに思った
普通の人ではない事は薄々分かってたけど

零「それについては私から話す。本人達は居ないがこうも大事になれば隠し通せないだろう」

それから話された内容は衝撃的だった

王子様のお嫁さん
まじのお姫様

絵本の中の存在だと思ってた人がすぐ近くで料理したり、一緒に戦ったりしてたなんて…
















To Be Continued

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