金髪美女の海賊 6

航海232日目 ページ32

side shima


島「しま子、どうする？」
し「着いてく」
島「分かった。行くぞ」

うら子に教えられた位置に向かい走り出す
後ろから坂田が何か言ってる

耳を傾けると

坂「まーしぃ！センラをここに連れて来て！！話をしたいんや！！」

連れて来て！か…

その言葉を背に更に加速した

坂田の声に返事は返せない
どう頑張っても連れてくる事は出来ない
決着が着く時…
それは多分どっちかが死ぬ時や

し「さっきは黙っとったけど、志麻…お前ホンマに殺れるん？」
島「…」

…どうやろ

もし殺す時が来たら間違いなく躊躇する
結果殺れるかはその時次第やな

島「他の…他の奴に殺らせるくらいなら俺の手で殺りたいやろ。仮にも相棒への手向けや」
し「…そう、頑張りや。あー…もし、負けそうやった時は」

そう言葉を切るとしま子の雰囲気が一変し、その空気感に緊張が走る

し「私が彼奴を殺す」

その瞳が宿す感情は
…怒り一択やな
せん子を殺すとか言ってたもんな…
かなりキレとる

島「分かってる」
し「ならええな」

敵を倒しながら駆け抜け少し外れに着くと

ﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ

ﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ

ﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ

ﾊﾞﾝｯ

し「かなり激しい戦いしとるやん」
島「2対1やんな？せん子…」
し「行くで！」

銃声飛び交うその場所に行くと俺でも足を止めたくなるほどの殺気を感じた

し「ッ！？…せん子やな」
島「これはそうやな」

何が起こっとる？
無事何か？

恐る恐る顔を出し様子を伺うとそこにはボロボロでも動き続けるせん子とその様子に気圧されながら相手をしているセンラが居た

もう1人は？
どこ行ったんや？
せん子のあの状態は大丈夫なん？

わからん…

島「くそッ、せん」
し「待った。今行ったら死ぬで」
島「やけど！せん子が！」
し「それでもや！」

死ぬ気か？
そう言われてハッとした

飛び出したいのはしま子も一緒やろ
何してるんや俺は！
冷静になれ…

今のせん子の前に行ったら即刻殺されかねん…それ位の殺気を帯びている
そんな時に不用意に飛び出してうっかり銃の餌食になりましたとか阿呆過ぎる

島「せん子がヤバそうになってら止める」
し「それでええ」

手が出せないこの状況に何故かホッとした
自分の手で殺るとか言いながら出来そうに無くて安心するとか…
情けないな…












To Be Continued

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