まふに色んなことしてみた！【短編集】

ツンツンしてみた ページ8

「Aー」




「………」




「Aちゃーん？」




「………」




ただいま、Aさんはまふまふさんに対して冷たくしています。





え、理由？簡単なことですよ。…ツンデレ、やってみたかったから！




ふっふっふっ…まふ、かなり動揺してるな。涙目になっちゃってるし！




「なんで構ってくれないのかなー？」




まふはチラチラとこっちを見ながら、そんなことを呟く。




…馬鹿なのかな、この人。チラチラ見ちゃあかんでしょうに。




「…別に。まふに構う必要なんてないし」




私はそう言いながら、少しずつまふの近くに寄っていく。




…くそ、これ結構恥ずかしいぞ！？




「…あれ？なんか、その割には寄って来るけど？」




まふは悪戯っぽく、笑い混じりでそう言った。




そして、私の手首を掴んでくる。




「はぁ？気のせいなんじゃないの_____」




「ねぇ、A」




如何にもツンデレが言いそうなことを言おうとすると、まふが被せてきた。




…声はいつもより凛々しい。可愛い印象から、格好いい印象になる。




「僕、いつものAが大好きだからさ…そろそろ、その遊びやめてくれない？」




「………はい」




威圧感に押されて思わず頷いてしまうと、まふは満足そうに笑った。




「ほら、作った表情より…いつもの素直なAの方が可愛い」




______やっぱり、まふには全部お見通しみたい。

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ラッキー歌い手

志麻

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