プロポーズしてみた ページ14
「はぁー、結婚したい」
『なに、唐突だね』
そらるさんとの電話中、何気なくそう口にしてみる。
もちろん、結婚するならまふだよ?まふまふさんは私のお嫁さんだからね(?)
「プロポーズするかぁ」
『待って待って。凄い急展開でそらるさんついてけない』
「急展開って…そんなこともないですよ?私、結構前から考えてますもん」
『いや、でもさぁ。そこはまふから言わせてあげなきゃ…』
「よし、プロポーズしてきます」
『は?ちょっと、話聞いて_______』ブツッ、ツーツーツー
そらるさんからの許可も出たことだし。プロポーズしに行きますか。
リビングにいるまふの元へと行き、普通に声をかける。
「まふー、おはなし聞いてくれる〜?」
「んー?なにー?」
するとまふは、スマホから目を離してこっちを微笑みながら見た。
ドクン、と胸が跳ねる音がする。
いや、なんか…断られるわけがないんだけど、緊張するというか。
人生最大の選択を、こんないつものドッキリみたいにやってもいいの?
…駄目でしょ。
「……A?」
まふがゆっくりと近付いてきて、私の頰に手を添えてくれる。
添えられる手は何故か少し震えていた。…どうして?
「あのさ、まふ。もし、私が結婚してって言ったらどうする…?」
言うつもりは無かったのに、間が耐えられなくなって言ってしまった。
「_______」
いや、でもきっと大丈夫。まふなら、冗談混じりで返してくれる。
まさか、断られるとかそんなわけ______
「ちょっとまって」
「え…」
想像していなかった言葉に顔を上げると、そこには何とも言えない顔のまふが居た。
耳は赤くない。言葉から焦りも感じられない。……照れてるわけじゃ、ない。
冗談で返すどころか、申し訳なさそうな顔をしている。
「………」
バタン。
まふはなにも言わずに、リビングから出ていってしまった。
リビングは、しんと静まり返っていて、なにも聞こえない。
ぺたん、と思わず座り込んで、カラカラになった口から声を発した。
「まふ…?」
ラッキー歌い手
志麻
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れもん - !!!いいところで終わってる、、、ううぅまあだいたいの予想はつくけども! (2020年5月6日 21時) (レス) id: cf66eac031 (このIDを非表示/違反報告)
さくり - 続き気になります…!! (2020年3月25日 6時) (レス) id: c894a9ed8c (このIDを非表示/違反報告)
bulan - いかs》ありがとうございます((*´∀`*))今の内に色々勉強しとくと、私みたいにならなくてすみますよ〜!いかさんが苦しみませんようにっ!あんまり重く考えずにfightです! (2019年2月10日 20時) (レス) id: f1d29d8062 (このIDを非表示/違反報告)
いか - 勉強お疲れ様です!!私は来年です...。気が重い...。○○してみたシリーズ大好きです!更新頑張って下さい! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 8dd33a2668 (このIDを非表示/違反報告)
bulan - 美紀s》こっちにも書いてくれてる!?ありがたいです〜((*´∀`*)) (2019年1月5日 11時) (レス) id: f1d29d8062 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:bulan | 作成日時:2018年2月10日 15時