27話 繋ぐということ ページ28
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自分で合わせ、考えるスパイクを打ってこなかった日向は、新しいトスになってからだいぶ苦戦している。
それに加え、音駒の安定したレシーブや、カバー、スパイクやクイック。
あれがチームとして鍛えられたものなんだろうと、思わざるを得なかった。
A『でも…一生同じチームでやるわけじゃない。』
烏養「…まぁな。」
A『時にはチームを乱す奴がいてもいいんですよ。』
烏養「いて欲しくはねぇけどな…。」
チームというのは時に足を引っ張る。
やりたいことが出来なかったり、遠慮してしまったり。
でもそれでも、チームというのは必要であり、頼りになるもの。
A『みんなで繋げば…負けはしないんだよ。』
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まぁ結果は惨敗。
1セットも取れずに、この練習試合は終わった。
相手の新幹線の時間もあり、まだやりたがっていた日向はコーチに止められていた。
猫又「また音駒とやりたいなら、公式戦だ。」
猫又「__全国の舞台、沢山の観客の前で、数多の感情渦巻く場所で、ピカッピカ キラッキラのでっかい体育館で」
猫又「"ごみ捨て場の決戦" 最高の勝負 やろうや。」
皆「「はい!!!」」
A『先生!』
猫又「おぉ。お疲れ様だな。」
A『先生こそ。今日は本当にありがとうございました!』
猫又「こちらこそだよ。それにあんな飛び道具あるなら教えなさいな。」
A『あはは、ほんとですよね。』
猫又「まぁウチの方が1枚上手だったがな。」
A『……繋ぐということの意識の高さ…チームとしての実力、完敗です。でも、うちは新しいことなんでもやりますから。次会う時は、いまの烏野じゃありませんよ。』
猫又「わかっとるよ。とくにあの10番。末恐ろしいな。」
こうして貴重なGW合宿が幕を閉じた。
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シマエナガ - 氷空さんさん» それな? (4月10日 15時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
シマエナガ - とても面白かったです。すみませんが、オチがまだ変えられるのであれば、スガさんにしてもらいたいです。よろしくお願いします。これからも執筆頑張ってください! (4月7日 17時) (レス) id: 781c1cc313 (このIDを非表示/違反報告)
ピンス(プロフ) - すごい作品に出会ってしまった…続き楽しみにしてます! (4月4日 9時) (レス) @page26 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - 神だった、、、 (4月2日 15時) (レス) @page9 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
氷空さん(プロフ) - この作品は…神ですか? (3月14日 20時) (レス) @page17 id: c796edc5c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:迷子 | 作成日時:2024年2月28日 23時