雨が止まない�� ページ20
❤️
「ん？何。……居るじゃん、ここに。大丈夫。だいじょうぶ」
怖くなった。急に居なくなってしまうような気がして。そんな夜に涙を流せば、きっとばぁうくんは盛大に甘やかしてくれる。もう何処にも行けなくなるくらい、盛大に。
「っ、ばぁうくんっ」
「うん、なに？」
「ばぁうくんが居なきゃ……っ、生きていけないの。……わたし、っ、ダメダメだから」
「ダメダメ？……ねぇ、今お前俺の事かんがえてる？」
「うん、」
「じゃあ世界で一番いい子じゃん。俺の事だけ考えられるなんて、いい子だねぇ」
もう。一人で生きることも死ぬことも出来なくさせてそう。
💖
「なんで、……いつも隠そうとするの？」
たまたま。油断して見せた涙が止まらなくて必死に顔を隠す。いつもなら見逃してくれるのに、極稀に一歩踏み出してくるてるとくんは彼女の両手を優しく握って離してくれない。
「なんでって、」
「頼りない？」
「ちがうっ、」
「恥ずかしい？」
「ちが、」
「……迷惑だなんて僕は一瞬だって思ったことないよ」
だから、泣いてもいいよ。その後笑ってくれるなら、今は泣いていいよって。優しく頭撫でてくれそう。
💙
「よしよし。頑張ったね」
ちょっとだけお兄さんに見えてしまうまひとくん。泣いていると自分が弱くなったみたいで嫌だなってなっちゃう。でもそれを超えるくらいまひとくんが凄く凄く甘やかしてくれる。
「がんばってないよ、」
「頑張ってるよ。朝起きて、仕事行って、疲れてるのに僕に会いに来てくれたんだよ？すっごい頑張ってる！」
「当たり前の、こと」
「その当たり前がちゃんと出来てて偉い」
真っ直ぐ。本当に真っ直ぐ褒めてくれるから。
大人になってその大切さが分かる。その言葉にまた涙しちゃう。
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しゆな - 続きありがとうございますれ！初コメです (2月27日 11時) (
レス) id: 6515647bef (このIDを非表示/違反報告)
える - わぁぁぁ続きありがとうございます！めっちゃ楽しみにしてました！ (1月8日 22時) (レス) @page28 id: e3e20afbb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Stellar | 作成日時：2023年2月6日 23時
