101*.客人 ページ9
私は今、トーカから話を受け、私の客がいるであろう部屋の扉の前に立っている。
コンコン、と軽くノックしてアンティーク調な扉を開けると、そこには、
「Oh!A……久しぶりだね!」
と華麗に舞い踊る変態及び月山さんがいた。
貴「……貴方に何用か聞くの2度目なんですが」
呆れた視線を送るとフフン、と得意気な顔をして彼は言った。
月「安心してくれたまえ。今度は眠らせたりはしないよ」
当たり前だわ。こんな所でそんな事をしてみろ、命の補償はないぞ。
なんて頭の中でツッコミながら私は受け答えする。
貴「じゃあわざわざ何しに来たんですか、こんな所まで……」
月「A。サンタからプレゼントは貰ったかい?」
貴「今いつだと思ってるんです?」
月山さんの頭の中には四季というものがないのだろうか。季節外れにも程がある。
月「Non!堅い事言わないでくれよlady……君の所にサンタは来ていないはず。何故なら君は悪い子だからッ!!」
貴「そんなくだらない事を言いに来たんですか貴方」
そろそろコーヒーを彼の顔にぶちまけてしまいそうなので帰って欲しい。
月「……という事で、僕から君に最ッ高の贈り物を差し上げよう。ついてきたまえ。……そうだ、マスクも持ってきたまえよ、必要になるからね」
そう言って月山さんは私のマスクを指さしているが、状況が全く読み込めないのは私がおかしいのだろうか。
え、訳わかんなくない???正しい感覚だよね???
私はチラッと自分のマスクを見る。それは右目だけ見えるよう穴が開けられ、人が黒い闇に飲まているような装飾だった。
私はウタさんに作ってもらったこれを気に入っているが、それとこれとはまた別の話だ。
でもまぁ悪い事では無さそうだな………
貴「……分かりました、行きましょう」
どこへ向かうのかも分からないまま、私は月山さんに着いて行った。
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100話おめっとさんという事で2話更新
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カルパッチョォ/* - いや、今更過ぎてごめんなさい。なんですが、、翡翠様の作品にどハマりしております笑そして、大人と苦味のお話よ、、好きすぎて死ぬかと思いました笑笑金木君が照れててカワエエって思いました笑 完結するまでどんなことが起きるのやらグヘヘヘ、、 (2021年11月9日 18時) (レス) @page38 id: d7a56dec6a (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@新垢作りました(プロフ) - 月柱るうなしさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!不定期更新ですが、完結はさせますので思い出した時にでも見て頂けると嬉しいです…! (2021年9月8日 5時) (レス) id: 63102a6d0d (このIDを非表示/違反報告)
月柱るうなし(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください!夢主の赤ちゃん扱いwwwwwwwww (2021年5月4日 19時) (レス) id: 1c76c3e1bb (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@新垢作りました(プロフ) - ソマリさん» なんて嬉しいお言葉!ありがとうございます!!これからも手が止まらなくなるお話書いていけたらいいなと思いますので、よろしくお願いしますね! (2020年6月7日 12時) (レス) id: 51877158f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソマリ - 面白くて一気読みしました! 続き楽しみにしてます! (2020年4月12日 12時) (レス) id: b11eed02a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翡翠@新垢作りました | 作成日時:2019年8月24日 23時