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134*.不審 ページ44

『逃げて、A。どこか遠くへ』


『ごめんな、A』


『兄ちゃん、すぐ戻ってくるから。待ってろよ、A』


ま た ひ と リ ボ ッ ち


貴「ああぁああぁああ!!!!ッッ……!」


咄嗟に悪夢から飛び起きた。心臓がまだ酷く大きく脈打っている。息が切れて、苦しい。


徐々に平静を取り戻した私は、ぎゅっと手元の毛布を握りしめる。


貴「また、あの夢……」


コンコンとノックの音が響く。咄嗟の事で返事が出来ない。狼狽えていると、扉を開けて入って来たのは、やっぱりカネキ君だった。


カ「返事する前に入っちゃってごめんね。叫び声が聞こえたから……大丈夫?何かあった?」


すごく心配してくれているみたいだ。


貴「うん、大丈夫……ちょっと、怖い夢見ただけ……」


カ「……そう?」


まだ心配そうに私の顔を覗くが、"本当に大丈夫"と、少し笑ってみせた。


すると、カネキ君が徐々に私の方に近寄ってくる。


行動の意図が分からない私は戸惑っていると、彼は私の首元に顔を寄せ、匂いを嗅ぎ始めた。


………!?!?


貴「え、ちょ、カ、カネキ君?何、どうしたの?」


カ「………?」


眉間に皺を寄せ、首を捻る彼。


何??私、臭う!?


カ「……ううん、何でもない。もう少ししたらいくから、準備しておいてね」


そう言うと、パタンと静かに扉が閉められた。


一体何だったんだ……


彼がいなくなった気配を確認してから、私は自分の身体をクンクンと嗅いでみた。


貴「うーん、分かんないな……あっやば、準備準備」














「じゃあ、行こうか」


カネキ君がそう言うと、ヒナミちゃんはワクワクして浮き足立っている様だった。


ヒ「久々だね!ヒナミ、すっごく楽しみ!!」


そんな可愛らしい姿に、頬が緩む。


貴「そうだね、ヒナミちゃん」


……この胸騒ぎは、私も浮かれているせいなのだろうか。


_____________


※前回、過去設定に一部修正加えました。以前のだと、余りにも若すぎるので。以後その他変更ありましても、現在執筆中の作品設定を使用させて頂きます。悪しからず。

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カルパッチョォ/* - いや、今更過ぎてごめんなさい。なんですが、、翡翠様の作品にどハマりしております笑そして、大人と苦味のお話よ、、好きすぎて死ぬかと思いました笑笑金木君が照れててカワエエって思いました笑 完結するまでどんなことが起きるのやらグヘヘヘ、、 (2021年11月9日 18時) (レス) @page38 id: d7a56dec6a (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@新垢作りました(プロフ) - 月柱るうなしさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!!不定期更新ですが、完結はさせますので思い出した時にでも見て頂けると嬉しいです…! (2021年9月8日 5時) (レス) id: 63102a6d0d (このIDを非表示/違反報告)
月柱るうなし(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!更新頑張ってください!夢主の赤ちゃん扱いwwwwwwwww (2021年5月4日 19時) (レス) id: 1c76c3e1bb (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@新垢作りました(プロフ) - ソマリさん» なんて嬉しいお言葉!ありがとうございます!!これからも手が止まらなくなるお話書いていけたらいいなと思いますので、よろしくお願いしますね! (2020年6月7日 12時) (レス) id: 51877158f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソマリ - 面白くて一気読みしました!  続き楽しみにしてます! (2020年4月12日 12時) (レス) id: b11eed02a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠@新垢作りました | 作成日時:2019年8月24日 23時

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