【東京喰種】僕の声を聞いて【金木研】

111*.交際 ページ19

貴「……ん、ふぅ……」


先程のとは違って、今度は胃がもたれる程の甘いキスだった。まるで恋人同士がするような。


カネキ君が私に添える手から、指先から、唇から、瞳から、何から何まで甘く、とろける様な感覚にさせられる。


カ「Aさん……」


彼の甘えきった声が、また私を溶かしていく。


貴「はぁッ……んぁ、カネキ君……ん、あッ……」


浴室だからだろうか、リップ音と舌の交わる音が響いて聞こえる。


キスってこんなに気持ちよかったっけ……


頭がふわふわして、なんだか変な気分になる。


このままどうなってもいいかな、なんて、私は頭の片隅で思い始める。


すると、カネキ君が私から離れた。そして、


カ「……返事は？」


と私に告白の答えを求めてきた。


………聞かなくても、知ってるくせに。こんなキスされた後じゃ、答えなんてひとつしかないって、分かってるくせに。


貴「はい……」


ヘトヘトになっていた私は、それしか言えなかった。


カ「そっか。それじゃあこれから宜しくね、“彼女”さん？」


今度はおでこにチュッ、とキスを落とされる。


かと思うと、そこから少し下に動いて、私の耳元あたりに顔を寄せた。


耳を軽く唇で挟まれ、私の身体は大きく跳ね上がる。腰にゾワゾワした感覚が襲いかかって、砕けそうになった。


貴「んあッ……」


自分でも信じられないくらいの甘い声。息をつく間もなく、彼が耳元で囁く。


カ「Aさん、可愛い。……今度もっとゆっくりした時、いっぱいしてあげるね……？」


カネキ君は妖しい笑みを浮かべる。何を……？と聞く前に、彼は浴室から出ていってしまった。


私はその場にへたり込んで、しばらく動けなかった。


＿＿＿＿＿


ふぅッ………。


えってぃくしたかったんです許してください！！！！！！好きでしょみんな！？！？！？


あとこんな描写書いといてなんですがフラグ立たないか心配！！！！


まだ耳と口しかしてないから！！！！健全だから！！！！！

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