女版。42 ページ43
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まふまふside
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目の前にあるショートケーキを一口。
「ん〜!美味しいっ!」
「ふふっ、美味しいね。」
幸せだぁ〜。
Aちゃんが頼んだのは僕のケーキとは全く違う色の、チョコケーキ。
それも美味しそうに食べている。
チョコも美味しそう…。
「…?
あ、これ、一口食べる?」
「へっ?!」
「クスクスッ
はい、どーぞ。」
フォークに刺した一口大のそれが、僕の口の前に差し出された。
え?
これって、あーん?
「?
食べないの?」
「あっ、ううん!食べる!ありがとう!」
嘘でしょ、無自覚?
恐る恐るパクッと口に入れると、ふわっと広がるビターな香りと絶妙な甘さ。
ドキドキしすぎて味がわからない、まではいかなくても、ショートケーキより格段に味が薄いように感じた。
そういうのは反則だよ…。
チョコケーキを幸せそうに頬張るAちゃんを見て、また頬に熱が集まった。
「ちょっ、ちょっと僕トイレ行ってくるね?」
「うん!」
ダメだ、頭を冷やそう。
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・
ジャ-
水で手を洗って、パチンッと跡が残らない程度に頬を叩く。
ブ-ッ
すると、スマホが通知を知らせた。
ん?そらるさんからだ。
〈 そらるカウコンにA誘った?
「あっ!」
誰もいないトイレで、僕の声が響く。
そうだ、そらるさんに言われたんだった。
せっかくだからAちゃんにライブ来てもらったら?って。
憧れの人に見てもらうって、すごく緊張するけど嬉しい気持ちの方が強い。
それに、好きな人には自分のかっこいい姿を見てほしいな、なんて。
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藍色の風 - コメント欄失礼します!女版。10(ページ11)のところ、誤字ってますよ!妄想感傷代償ではなく、妄想感傷代償連盟ですよ! (2019年1月11日 23時) (レス) id: 46fd2a813a (このIDを非表示/違反報告)
轟厨 - 誤字ってますよ! (2018年7月30日 2時) (レス) id: 6e2e45da36 (このIDを非表示/違反報告)
をんぬ(プロフ) - いちご飴さん» 初めまして!コメントありがとうございます!そうなんですか!歌い手さん、憧れますよね〜!ありがとうございます、更新頑張ります! (2017年12月17日 2時) (レス) id: 813ed47718 (このIDを非表示/違反報告)
いちご飴(プロフ) - ふおおお!!めっちゃ面白いです!!私歌い手さん(特にまふまふさん)が大好きで…。私歌い手をしようと考えてて、この小説読んでたらニヤけが止まらなくて…!!更新頑張ってくださいね! (2017年12月17日 0時) (レス) id: e995f3fc57 (このIDを非表示/違反報告)
をんぬ(プロフ) - 現実逃避者=RENさん» はじめまして! めっちゃ褒め倒しじゃないですか…嬉しいです照れますw 更新速度結構気にしてたので、そう言ってもらえて嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2017年12月10日 15時) (レス) id: 813ed47718 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:をんぬ | 作成日時:2017年12月9日 16時