まふまふの女版

女版。25 ページ26

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さっとオムライスを作り、盛り付けに入る。




「まふくーん、もう出来そうだから、準備してくれない？」




パソコンの前でTwitterを確認しているまふくんにそう呼びかけると、はーい！と良い返事が聞こえた。


あれ、私たち同い年だよね？


まふくんの声が高いからか、声だけだと幾分か私より年下に聞こえる。




「うわっ！美味しそう〜！」




いつのまにか隣に来ていたまふくんを見るも、その声とは合わずしっかりとした成人男性だ。


距離の近さに少し心臓がうるさかった。




「あ、まふくん、これ、持って行ってくれない？」


「了解！」




その心臓の動悸を隠すように、盛り付けたお皿を手渡した。


彼はそれに気づかなかったようだ。



ほっと一息ついて、少し後片付けをしてからまふくんが待つリビングに向かった。




「ごめんね、遅くなって！食べよっか！」




テーブルの上にはお茶やスプーン、サラダ、メインのオムライスが並べられている。




「ううん！大丈夫だよ〜。ありがとう！

はい！じゃあ、いただきます！」


「いただきます。」




2人してパチンッと両手を合わせる。


その様子が何だかおかしくて、笑ってしまった。




「…。」




目の前に座っているまふくんを見ると、無言で口に次から次へとオムライスを運んでいた。


一口食べては幸せそうな顔をするから、こっちまで嬉しくなる。


人に料理を振る舞うのは久しぶりだったけど、なかなか好評らしく、安心した。




「まふくん、どう？」





聞かなくてもわかるけど、一応、ね？


いや、本当に聞かなくてもわかるんだけど。


だってさっきからニコニコ笑いながら食べてるんだよ？


これで不味かったら色々とやばい。




「美味しいっ！！！」


「ふふっ、そっか、良かった。」




食い気味に言ってくれる彼を見て、私もオムライスを口にした。





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