【文スト】 光の少年と闇の少女

二十六話、裏の糸 ページ39

〜執務室〜

Aがこの前の武器庫の爆破の報告書を確認していると、扉が数回叩かれ

広津「A嬢、お呼びですかな？」

A「入ってください」

合図と共に広津がAの執務室に入ってきた

広津「して、御用件は？」

A「この間の樋口さんの件の詳細です」

広津「何か作戦がお有りで？」

A「私と兄様は態とカルマ・トランジットに捕まり、その樋口さんの行動で貴方が彼女への対応を決めてください。貴方達が望む様な行動をしなければ上司と見なくとも良いですが、もし、彼女が自分の命すら投げ売り私達を助ければ…彼女は貴方達の上司に相応しいと言えるでしょう。なので」

Aは口角を上げると

A「最初は樋口さんへの忠告を…まあ、軽い脅しでもいいでしょう。其処からの動向は貴方に任せます。私は拐われる用意をしなければなりませんし」

広津に背を向けるAに

広津「A嬢。貴女は樋口君がこのポートマフィアに相応しいと御思いですか？」

その言葉に

A「いえ？何方かと言えば向いて無いですよ。彼女は正義感がある…ポートマフィアに入らなければ警官になっても可笑しくなかった筈です」

広津「では何故、彼女の為にここまで…」

Aは少し考える素振りを見せたが

A「だって、応援したくなりませんか。異能無しで此処まで上り詰めた無謀で愚かで…一周回って可愛らしいではありませんか」

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