二十六話 或る爆弾 ページ28
敦はクネクネと動き乍ら再び犯人に
敦「だって死んじゃったら…死んじゃうんだよ…!?」
目をこれでもかと見開いて言う敦
敦「そりゃ、死にたくなる事だってあると思うよ?でも…辛くても生きてる人だって…ほら!例えば僕!」
此処から、演技では無く、素の敦の弁論が始まった
敦「家族も友達もいなくて、孤児院さえ追い出され行く場所も生きる希望もない…」
俯きながら言う敦、そして掌を見つめて
敦(その上虎に変身しちゃうし…)
そして突然
敦「ああ!そうですよ!確かに僕は貴方の言う通り取り立てて長所も無く、誰が見ても社会の塵だけどそれでもヤケにならずに生きてるんだぁ!!!」
その様子に犯人もタジタジになっていた。完全に開き直ってヤケになっている。そして、そんな敦を見た太宰は
太宰「いいぞ、敦君、演技を越えた素晴らしい駄目人間振りだ。」
はたして演技なのだろうか。そして敦は、何を思ったのか犯人に物凄いスピードで詰め寄って
敦「だからそんな爆弾なんか捨てて、一緒に仕事探そ!!ねっ!?!?!?」
もしかしなくても、新聞配達の設定を忘れている。そしてそんな敦の行動に犯人は
犯人「あ、いや、僕は別に仕事を探している訳では…」
起爆釦を上にあげ、敦の勢いに圧倒されている犯人そこに
太宰「今だ国木田君!!」
その言葉に国木田は、手帳に何かを記し乍ら
国木田「分かっている!」
そして、書き込んだ頁を破り
国木田「異能力、独歩吟客、鉄線銃!!」
国木田の持っていた頁が文字列に包まれ、鉄線銃に変わる
犯人「しまっ…!」
そして、すぐさま犯人の持っている起爆釦に向かい発砲し、犯人の手から起爆釦を取った。それを見た太宰は
太宰「確保だ!国木田君!」
再び、国木田に呼びかける…が
国木田「だから分かっとるわぁ!!」
凡そ、その発言を予想していたのだろう。太宰に言われた瞬間に犯人の襟首を掴み床に叩きつけ、腕を背中に回して拘束しその上に乗った。此処で漸く太宰が姿を現し
太宰「いっちょあがり〜〜。はいはい皆さん、お疲れ様〜」
太宰の登場に敦も
敦「はぁ…」
と、安堵の溜息を吐いた。そしてそんな敦達に事務員達から拍手が送られるが、一番の功労者?であろう国木田は
国木田「何がいっちょあがり〜だ」
それを聞いた太宰は
太宰「…?」
国木田に対し、疑問の目を向けた。しかし国木田はこう言った
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りんりん(プロフ) - やっさんさん» レス、出来なくてすみません!夢主ちゃんも偶にボケさせようと思っています。それも楽しんでくれると幸いです! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» コメント、ありがとうございます!こっちは全然被害もなくて、少しワタワタしたくらいです。続編に行きましたので、そちらも更新していくので、是非見てみてください! (2019年10月14日 21時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» 更新があり、とりあえず台風を無事にのりきったようで、、なによりです。被害が大きかっ為、心から喜ぶわけにはいきませんが。続編もどんな漫才が飛び出すか楽しみ♪♪です。ところで、ポートマフィアに謎の人物が... ??面白くなりそうです♪♪。 (2019年10月14日 21時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
やっさん(プロフ) - りんりんさん» ... 汗。太宰さんだけでも、大変なのに、夢主ちゃんまで、ボケれば、国木田さん、ノイローゼになりそうですね(苦笑)。しーらない 逃げっ。笑。 (2019年9月27日 12時) (レス) id: fd24bdc7a6 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - やっさんさん» ありがとうございます♪自分でこうだったら面白いかな?とか考えながらやりました!偶に夢主ちゃんもボケる予定です♪ (2019年9月20日 23時) (レス) id: 7fd268645f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんりん | 作成日時:2019年9月9日 21時