【 歌い手 】ガチ恋こたぬきの義兄は 、あほの方でした 。

過去編 ( 20 ) ページ21

『 うわぁ 、ぁ …… 、うわぁ - ん 、 』



小さい頃からずっと 。

ご飯が最後まで食べられなかった 。


そんなこと 、って思うのは当たり前だけど 、私にとってはそういう偏見みたいなのがとても辛かった 。



" もう食べられない " って意思表示をしても 、" 好き嫌いを治すため " とかいって 、無理矢理食べさせられた 。



小学校に入ってもそれは続いて 、だんだん 、学校に行かなくなった 。部屋にも閉じ篭った 。



でも 、勉強だけは 、ちゃんとしてた 。

本当に小さな頃から憧れていた 、声優さんになるために 、だ 。



そんな日がずっと続いていたある日 。

両親は 、何が何でも 、という風に 、食事を摂らせた 。


無理矢理食べさせるけど 、私はすぐにそれを吐き出してしまう 。

両親は 、あるときから食事を摂らないと 、手を出すようになった 。



今考えれば 、私のことが心配で 、何が何でも食べてほしくて 。

でも 、私は食べようとしないから 、ストレスを溜めていたんだと思う 。



最初の頃は 、軽く頭を叩かれるとか 、その程度だったのに 、だんだん 、思いっきり殴ったり 、吐き出さないように口をガムテープで塞がれたり 。


そのまま 、外に出されたことがあった 。


私はもうすぐ 、小学校高学年になる歳だったから 、自分の考えは持っていた 。


もう家には戻らないで 、何処かで死 ぬまでやり過ごそう 、って 。

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