【 歌い手 】ガチ恋こたぬきの義兄は 、あほの方でした 。

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「 うらさん 、？ なにして … 、」



目の前にうらたさんがいて 、周りはほとんど見えないけど 、お兄ちゃんが来てしまったことはわかる 。



やばい 、お兄ちゃんの声で我に返った 。

よく考えてみたら 、この状況だいぶやばくない …… 、？

いや 、お兄ちゃんがこの状況で来たこともだいぶなんだけど 、私今 、うらたさんに ぎゅ - 、ってされてる 、？



「 あ 、っと …… 、」



って待って待って 、私が迷惑かけたんだし 、何か言い訳考えなければ …… 。

このまま 、浦島坂田船解散！！ 、とかなったら私は切腹するしかない …… 。



『 お兄ちゃん 、私がトイレ出るタイミングでうらたさんがそこにいて …… 、つまずいちゃっただけだよ 、』



ぱっ 、とうらたさんから離れて 、適当な理由を説明すると 、ちゃんと納得してくれた 。



「 あ 、Aも 、スマブラやる 、？ 五人になるから 、交換こになるけど 。 」



本来の目的を思い出したのか 、お兄ちゃんはそう言って誘ってくれた 。



『 あ 、私 … 、卒業公演の台本覚えなきゃいけないから 、部屋にいるね 』



手をひらひら 〜 、と振ると 、逃げるように二階への階段をかけ上がった 。



スマホの通知を確認すると 、ゆずちゃんから連絡が来ていた 。


そういえば 、色々と混乱してて連絡するの忘れてたな 。



" 遅くなってごめんね 、ちゃんと帰宅しました "



と 、返信すると 、音楽アプリからうらたさんのプレイリストを選び 、スピーカーにして流した 。



そのまま 、台本に手をつけずに眠ってしまった 。

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