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Page2前編『任務終了』 ページ3

夜の世界。

今日もヨコハマの街に、けたたましい銃声が鳴り響く。

なんとか逃げ果せた組織の一人を、太宰さんは捕まえ、銃を突きつけこう云った。

「御宅の首領の名は?」

恐怖に震え、ガチガチと歯が音を立てるが、その男性は首を横に振る。


パァン!!

要らなくなった玩具の様に、太宰幹部は事切れた男性を投げ捨て、ふぅ。と息を吐いて此方にやってくる。

「御苦労様です。」


『嗚呼。御苦労。使えない部下の所為で今日も疲れたよ。』


「…………」

そう云われると、黙ってしまう。

厭な私の性格。太宰幹部は外套を叩き、去って行く。


でも今日は違った。

『後で執務室へ来給え。』


恐らく今日は叱られる。

あの組織の一人の男性に、情報を吐かせないといけないのも私だった。

なのに私は動かなかった。


執務室前で、一度ノックをするが、声は返ってこない。

敵の襲撃か?慌てて扉を開けて中を見回すと

「……寝てる…?」


執務室の机で、椅子にもたれかかる様に寝ていた。



風邪を引いて仕舞うと心配なので近くのにあったブランケットをかける。


「……好きです。太宰さん。」



そう呟いて踵を返した


直後


「……え?」




『全く。勝手に私の執務室へ這入っておいて、

可愛いことを云ってくれるじゃないか。』



腕は太宰幹部に強く掴まれている。




『然も…幹部にさん付けかぁ。』


「違うんです…!本当に…」


太宰さんは黒い笑顔で云う。


『では…上手に接吻できたら

赦してあげようか。』

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桜深 奏(プロフ) - うどんさん» そうですか… (2018年6月6日 7時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - どうやら最新作にURLが上書きされてしまったようです…何度もすみません… (2018年6月6日 6時) (レス) id: d550fea9be (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 問い合わせフォームにURLを教えて欲しいと言えば教えてくださる筈です! (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
桜深 奏(プロフ) - 今見たのですが、ネットの方でも作品が見れないので、問い合わせフォームに行った方がいいかもしれません。 (2018年6月6日 6時) (レス) id: 9f2d58895d (このIDを非表示/違反報告)
うどん(プロフ) - できませんどうしましょうえっと (2018年6月5日 23時) (レス) id: dfb4fe35b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うどん | 作成日時:2018年5月22日 23時

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