第42話─信用と手当て─ ページ43
「あははは」
中也「なんで笑うんだよ・・・」
「凄い嬉しくて・・・・・・」
今度は嬉し涙か知らんけど、涙を自分の手の甲で拭いながら、肩を震わせてククっと嗤っていた。
中也「なんだよ、」
俺が少し不機嫌に云うと、少し眉毛を下げながら、俺の方をポンポンと叩きながら………。
「わかった、ごめんね・・・?でもさ、約束して欲しいことがあるんだ・・・」
中也「なんだ?」
急に腕を組んで右手で自分の顎を支えて貯めていた息を吐いていた。
「中也以外に私が女だっていうこと云わないでくれる?」
中也「なんでだ?」
少し横目で俺の顔を見る。俺は、頭の中でハテナが浮かんだ。
「女だからって、舐められるのとか嫌だし、しかも、こんな躰・・・・・・云いたくないし。しかも、第一!男だった幹部が実は女だっていう方が怖くない!?そっちの方が怖いじゃん、しかも、中也みたいに、真正面から私のこと信じてくれるわけないし、」
その途端、なんか俺だけの優越感に浸ってた。
中也「俺を信用してくれんのか?」
「え、信用してないと思う??」
中也「いや、」
「えへへ、なんか、ありがとう・・・・・」
中也「おう、とりあえず、遅くなっちまったが処置するぞ」
「はい、お願いします」
で、処置してたんだが、腕に銃弾が埋め込まれていた。こめかみは掠れただけ。ピンセットで銃弾を取り除く。
「う"ぅっ!!!!」
肉を抉りながら取るのだ、痛くて俺の服を強く握りしめていた。
「じゃあ、ちょいと躰洗ってくるわ」
と云った後、軽くさっきの服に着替えて出ていった。俺は、項垂れるように机に突っ伏した。
はぁ・・・。
中也「女の躰って初めて見た・・・・・・」
何かわかんないが、胸が苦しかった。とりあえず、首領の処に行くか。重い腰を上げて、歩き出す。だが、1つ気がかりだった。俺はそこまで頭は働かねェが之は違和感しか無かった。
首領室の扉を叩く、「入り給え」と声がして、入る。すると、俺を待ってたかのように鋭い目線が俺を見ていた。
中也「今回のご報告に参上致しました」
森「いい結果を期待しているよ」
その途端、首領の表情が何処か恐怖に感じる。何もかもわかってる顔だ。
中也「重軽傷者三名、敵は壊滅・・・現在その組織の長は地下牢に、そして、その三名のうち一人が幹部の太宰Aです、」
森「おや、そうかい、」
中也「首領、この計画は全て太宰の素性を俺に分からせるためですか」
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うり太郎(プロフ) - まだ設定しか読んでいないのですが、純粋に異能力多すぎでは・・・?ただ思っただけなので、特に気に止めて頂かなくて結構です。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page1 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - ともさん» ともさん!!コメントありがとうございます!一気に読んでくださったんですか!ありがとうございます(*^^*) (2021年9月6日 18時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
とも - おもしろくて一気に読みました!更新楽しみにしてます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年8月14日 0時