番外編 嘘告 ページ19
サリナロ様リクエスト
__________
最近私はストーカー被害に遭っている。自分の身は自分で守らなくてはならない、私は仮にもマフィアなのだからそりゃそうなのかもしれないけど。
私を追いかけ回していた男は20歳程のマフィアでは若い方だった。
事務室の机の上には花と手紙が添えて遭った。
____蒼き瞳の麗しき汝に恋せり______
(な、何なんだこの文面は______!)
否、彼からの精一杯の告白をそんな風に思ってはいけない。私は何も考えずに、手紙をポケットにしまい事務室を出た。
実際、何も考えないようにしようとしたものの其れに思考が振り回されてしまい前から歩いてくる人の気配に気づかずにいた。
その為角を曲がったところで人とぶつかった。私は転ぶがそのぶつかった相手を見て先ほどまで頭を覆い尽くしていたもやもやも、打ち付けた腰の痛みも全てが飛び顔からはサァ、と音を立てて血の気が引くのがわかった。
太宰幹部だった。
『っあ、あの』
喘ぐような呼吸をする程動揺していた。やばい、殺される_______
『す、すみませんでした!』
私が綺麗に土下座をした。彼がどんな表情でいるかはわからないが私は精一杯おでこを床につけた。
「…次から気をつけろ」
彼はそのまま私の横を通り過ぎていった。
そのまま安心してほっと胸をなでおろすとふとポケットに違和感を感じた。
私が手を入れると其処は空だった。
あらゆる部分を弄って見るがどこにも無かった。
真逆_____
__________
Aが何者かに追われているのは知ってる。というか犯人も勿論私は知っている。
あえて見て見ぬ振りをしているが動機も見当がついてる。
別にAから相談を受けてるわけでもないしましてや直接聞いたわけじゃあない。
ただ最近上の空になることが多いし背後をよく気にしている。
別にそれだけだ。本当に彼女は考えが単純過ぎて困る。
先程摺った薄く桃色がかった封筒を眺める。
(下らない___火にくべてしまおう)
彼女がモテるのは知っていた。あの容姿に加えて女性には大事な守りたくなる雰囲気。そして家事力。
うんうん、流石私のAだよ。彼女の事を好きになれない男性などきっといないだろうよ。
"恋は盲目"
「…仕事しよう」
その時のことだった。執務室が控えめにノックされた。まあ誰かは云わずもがなわかる。
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桜雪(プロフ) - りかまるさん» コメントありがとうございます。応援してくださる方がいて本当に感謝してもしきれません。拙い物語ですがこれからもよろしくお願いします、! (2019年4月13日 12時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - のら猫さん» 10分、、それはすごい、、!コメントありがとうございます!自分のペースで頑張ります! (2019年4月13日 12時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - びあんさん» コメントありがとうございます。やっぱり小説を書くのってとても労力のいることだと思います。びあん様も同じ作者の身として無理のない程度に頑張りましょう! (2019年4月13日 11時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - sonataさん» ありがとうございます。sonata様の作品とても素敵でした、、!大好きだなんて言葉を頂けてとても嬉しいです。お互い頑張りましょう! (2019年4月13日 11時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
りかまる(プロフ) - ゆっくりでも大丈夫です。無理なく、執筆して頂けたらと思います。応援しています! (2019年3月24日 22時) (レス) id: dbac4f4de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雪 | 作成日時:2018年12月29日 21時