愛吐 13 ページ15
『こんな所に…』
ポートマフィアとは対照的に横浜の陽の当たる明るい表通りに聳える武装探偵社のビルを見上げる。
私はこの日のためだけに樋口ちゃんの妹から借りたルイ・ヴィトンの鞄を肩にかけ直す。
『…こんにちは。本日面接を受けさせて頂く杉崎です』
「ええ…と、杉崎理衣花さんですね。どうぞこちらへおかけください」
事務員の女の人が中へ案内してくれる。予約していたとは云えど…そろそろ芥川くんの作戦が動いてたっけ…
なら人虎は今……まあ、良い。武装探偵社は彼を血眼になり探すだろうが彼を止めることは出来ないし何せあの芥川君だ。彼の戦闘スキルは同じ上司に師事してきた身としてとても尊敬している。
異能力____姿ありけり______
_________
生きて戻ってきた……けど、彼女罪"35人殺し"探偵社は許すだろうか?
若し彼女と探偵社が対立したら僕は……どうすれば…
「おはよう御座いま……」
"武装探偵社"と達筆で書かれた扉の金属のノブをガチャリと捻り中に入るとメイド服を着た35人殺しの少女と…見知らぬ女性と調査員の愉快な仲間達である。
「…何がどうなったらこんな事に?」
「いやァ、だって彼女何着ても似合うんだもの」
「や、そこではなくて」
デレデレとする谷崎に茶を注ぐ女性。新しい事務員さんかな…?敦は声をかけた。
「…あの、新しい事務員の方ですか?」
『はい。つい昨日からバイトで始めました、杉崎理衣花です。どうぞよろしくお願いします』
整った顔立ちをしていてとても優しそうな女の人だった。僕も笑顔でよろしくお願いします、と返す。彼女は微笑むと給湯室に戻って行った。
「大丈夫なのでしょうか。彼女は一応殺人犯で…」
「…拙いかな」
「谷崎さん達が良くても譬えば乱歩さんなんて特にこの手の規則を気にするんじゃあ」
「あ、それは大丈夫」
ガチャン、と強い力で扉が開かれたと思ったら駄菓子を抱え物凄く愉快そうに笑う乱歩さんの姿が。知育菓子を楽しそうに作る乱歩と鏡花は傍から見れば小学生にしか見えない。
「……抑々、どうして彼女が探偵社に」
「私が呼んだ」
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桜雪(プロフ) - りかまるさん» コメントありがとうございます。応援してくださる方がいて本当に感謝してもしきれません。拙い物語ですがこれからもよろしくお願いします、! (2019年4月13日 12時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - のら猫さん» 10分、、それはすごい、、!コメントありがとうございます!自分のペースで頑張ります! (2019年4月13日 12時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - びあんさん» コメントありがとうございます。やっぱり小説を書くのってとても労力のいることだと思います。びあん様も同じ作者の身として無理のない程度に頑張りましょう! (2019年4月13日 11時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - sonataさん» ありがとうございます。sonata様の作品とても素敵でした、、!大好きだなんて言葉を頂けてとても嬉しいです。お互い頑張りましょう! (2019年4月13日 11時) (レス) id: c10e018f98 (このIDを非表示/違反報告)
りかまる(プロフ) - ゆっくりでも大丈夫です。無理なく、執筆して頂けたらと思います。応援しています! (2019年3月24日 22時) (レス) id: dbac4f4de5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜雪 | 作成日時:2018年12月29日 21時