【文スト】素敵帽子の溺愛する彼女は最強無敵の電撃姫

電撃×26 ページ28

それから何やかんや2ヶ月が過ぎて全てがトントン拍子に進んだ。


しばらく動いていなかったからなかった筋肉も、中也に手伝ってもらい普通の人並みの筋肉はついた。

もともと色々な訓練をさせられていたから、戦闘にはなんの支障もなかった。


あてはもともと異能があったから羊にはなんの支障もなく入れたし、人とは無理だがここでの生活にも馴染んでいる。


2ヶ月間、中也はずっと寄り添ってくれた。


部屋で暇そうにしていたら日よけの番傘を買ってきてくれて外も出歩けるようになった。

中也に名前呼びを約束させられたり。

一緒の寝台で寝るようになったり


今までの環境のせいで極度の寒がりの私を膝の間に座らせて背後から抱きしめて温めてくれたり、


「愛してる」や「好き」などと口にこそ出さないが、彼の行動から想いを寄せてくれている事にもだいぶ前から気づいていた。


その想いに応えたいと思う自分もどこかにいた。


そんな中、ふと廊下を歩いているときに耳に入った会話。


施設の研究者たちが立て直すために私を探している。

買取先だった男はそれはもうちなまごで探している。


金を使って武装した傭兵を雇うのは容易いだろう。


中也がいればなんの問題もないだろうが、いないとき襲撃されたら？中也が負傷したら？

そもそも…あてを匿ってまで、する意味があるのか？

電撃×27→←電撃×25 side中原

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