お面の少年 ページ4
階段を登り終わると、そこには広い空間が広がっていた。
辺り一面に咲く藤の花が、風にさわさわと揺れて、幻想的な雰囲気を醸し出している。
既に何人か集まっており、各々緊張を少しでもほぐそうと、刀を握りしめたり、深呼吸をする者もいた。
その中に一人見覚えのある面を着けた少年を見つけた。
「あれは………鱗滝さんのお面………？」
Aが以前教えを乞うた師匠の事を思い出し、知り合いを見つけたような嬉しい気持ちになる。
「ねえ！君、鱗滝さんの所の子だよね？」
「えっ？あ、うん。君も鱗滝さんを知ってるのか？」
突然声を掛けられた少年はびくりと肩を揺らし、戸惑いながらもこちらの質問に応えてくれた。
彼は綺麗な青色だ。
「うん知ってるよ！前に鱗滝さんに指導してもらったんだ！」
にこにこと答える。
同年代の子と話すのは久しぶりだったため、自然と頬が上がるのを感じた。
しかしここは生きるか死ぬかの最終選別の場。
友達作りに来たわけではない。
名残惜しく感じながらも、少年と言葉を交わす。
「試験、大変だけど二人で生き残ろうね！
あっそうだ！この試験が終わったら名前教えてよ！今聞くと後で死んじゃった時悲しいから！」
そう言って手を差し出す。
「ああ！必ず生き残ろう！」
決意を固めた表情で、少年はAが差し出した手を握り返した。
間もなく、生死を賭けた試験が始まる。
＿＿＿＿
炭治郎のセリフが少し違和感があったのでタメに直しました。よく考えるとカナヲにもタメだし殆ど同じくらいの女の子に敬語は使わないよな…以後こういったことがないよう気を付けます…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
希乃(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます！現在続きを執筆中ですのでしばしお待ちを…！ (2019年5月20日 7時) (
レス) id: 2c5a503106 (このIDを非表示/違反報告)
あかり - とっても面白いです！続きも楽しみにしています！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: f66f75f695 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：希乃 | 作成日時：2019年5月13日 16時
