男装少女は音駒の１年セッターで、あの人の双子です！

３８話 ページ40

Aside


衛輔さんが僕を好き………？






嘘だなんて到底思えない、あんな顔で言われたら、心の中でも否定は出来なかった。



チラッと衛輔さんを見る。




必死にレシーブ練をしている姿は惚れ惚れする。





そのまま見つめていると、衛輔さんがこっちを見た。






ニコ、と笑って。







『っ///』



改めて見ると、やっぱり衛輔さんってイケメンなんだなぁ………。






？「今度は夜久に見とれてたのか？」



『っ、黒尾さん！』




いつの間にか隣にいた黒尾さん。




って、顔ちかっ！





黒尾「昨日は研磨で、今日はやっくん。


忙しいねぇ〜」



『ニタニタ笑わないでください！』



黒尾「ニタニタなんて笑ってねーよ！」




いや、あの顔はニタニタだから。






黒尾「………夜久となんかあったのか？」



『なんかというか………』



こういう事って第三者(ひと)に話していいものなのか？




でも、女子は友達とよく話してるよな。





でも、黒尾さんに言ってなんか変わるか？



変わんねーよな………。





黒尾「………………告白でもされたか？」



『な、なんで知って………!?


もしかして盗み聞きですか!?




趣味悪いですね!!』




黒尾「盗み聞きなんてしてねーよ！

勘だよ！」



相当鋭いな、黒尾さんの勘。





黒尾「夜久の事だから、言うだけ言って、返事はいらねーって言ったんだろ？」



『キモ………気持ちが良くありませんね』



キモいって言いかけた。




危ない危ない。




黒尾「キモいって言いかけたのバレバレだからな。




それと、気持ちが良くありませんねってなんだよ。




つーか意味同じだろ」




相変わらず鋭いようで。





『まぁ、そういう事です』



黒尾「………研磨への返事はどーすんだよ」





『それは………………





いつか、考えます』




黒尾「お前のいつかって相当遅そう」




『どーいう意味ですか!!?』




黒尾「まんまの意味だよ」




うわぁ、後輩に普通、言わないだろ。




デリカシー無さすぎかよ。






………デリカシーは違うか。






夜久「黒尾！


真剣に練習しろ！」



孤爪「クロうるさい」



黒尾「俺だけ!?」




『神からの天罰ですね。



そんな髪してるから』




黒尾「え、シャレ？


面白くないな」




『うるさいですよ！』


失礼な人だ！






黒尾「(どうせ嫉妬したんだろ。

分かりやすいな)」

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