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060 怒り ページ16

加州「主、やっぱり行くの?」

加州が見つめる先には、審神者の正装である巫女服ではなく、彼女がALOでいつも装備している戦闘用のドレスに、審神者就任時に受け取っていた細剣を身に着けたアスナが立っている

アスナ「うん。やっぱり、敵の総大将と話をしてこなくちゃ」

加州は、眉を八の字にして、心配そうに主を見ている

大和守「清光、主に迷惑かけるなよ」

加州「仕方ないだろ……俺らの大事な主なんだから」

アスナはその言葉にひそかに喜びながら、加州と大和守の頭を撫でた

アスナ「今、この本丸で一番強いのは清光なんだよ。同じ極の乱は厚樫山に行くから、あなたが本丸を守らなくちゃならないの。分かった?」

加州はコクンと頷く

その目には、強い決意の色が見える

アスナ「安定、もしも清光が暴走したら、ちゃんと抑えてね」

大和守も力強く頷く

アスナも笑顔で頷き返す

今剣「あるじさまー! ぜんいんじゅんびできましたよー!」

アスナ「はーい! さ、2人とも、見送りお願いできる?」









様々な時計の音が鳴り響く、通称"出陣部屋"には、既に6人が待機していた

他にも、見送りのために多数の男士が集まっている

アスナ「ごめん、待たせちゃったね」

乱「もー、遅いよー!!」

今剣「はやくいきましょう!」

アスナ「そうだね。清光、本丸をよろしくね」

一期「主殿、お気を付けて」

アスナ「ありがとう」

アスナの左手を乱が、右手を今剣が握る

アスナが目を瞑り、部屋が霊力で満たされていく

無数の時計の音が消え、一瞬だけ重力を感じなくなり、足が床から離れる

仮想世界にダイブしたような感覚だと思いながら、アスナは目を開けた

そこは、本丸ではない場所になっていた

アスナは、人間が出陣できるのか不安だったが、無事に成功して安堵したように息を吐いた

アスナ「さあ、雄さんを探そう」









山を10分ほど歩いた時、7人の背後から声が聞こえた

雄『やあ。また来たんだね』

アスナ「!!」

全員が腰の剣に手を運ぶ

雄『あれ、審神者の首を届けに来たんじゃないのかぁ。制限時間、あと11時間も無いよ?

それとも、今ここで首を斬ってくれるのかな?』

アスナ「まだ11時間もあるわ。Aちゃんを返して!!」

アスナの声を受けても、雄は飄々とした態度で答える

雄『嫌だよ。そこの6人には話したけど、彼女は最高な剣なんだ。簡単には手放さないよ?

あ、審神者の首を渡してくれたら渡すけどね』

アスナは爆発しそうな怒りを必死に堪えていた

061 許さない→←059 雄と桐



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白(あきら)(プロフ) - 銀狼さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年10月13日 23時) (レス) id: 46e374d1c8 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつもいつも楽しみにさせて頂いております!これからも更新頑張ってください! (2019年10月13日 10時) (レス) id: c5721a90b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白(あきら) | 作成日時:2019年10月13日 2時

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