光を求める少女の話 【文スト】【黒の時代】【太宰治】

第四十八話＿教育係 ページ10

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森「医者としてはこの状態を見過ごす訳にはいかない

でも別に寝たきりにしておく必要はない

だから太宰君、君にこの子の教育係を命ずるよ」


太宰「教育係？」


森「今の状態じゃこの子は直ぐに死んでしまうだろう

折角の逸材だ、そう簡単に死んでもらっては困る

だからこの子には教育(自分の意思)が必要だ

其の教育係を君にやってもらいたんだよ」


太宰「何故私なんです？」


森「私は君に任せるのが最適解だと思ってる

育て方次第であの子は双黒を越える最強の異能力者になるだろう

彼女を此のまま腐らせるか最強の異能力者に育てあげるか

君に任せるよ、太宰君」


太宰は頗(すこぶ)る嫌な顔をしたが諦めたのかため息を付いた


太宰「首領の命なら従います」


森は満足気で頷き、「今日はここに泊まらせるから明日迎えに来てね」と太宰を一旦帰した


「とっても可愛い子ね！！」


太宰が出て直ぐに金髪の可憐な少女の声が部屋に響く
一体この少女は何処から現れたのか


「あの子にそっくりね。まるで生き返ったみたい」


森「そうだね、エリスちゃん。でもこの子は"あの人"じゃないよ

(矢張貴女の血には抗えませんね

貴女の血を引いているからこそ彼女もああなのでしょう

残酷ですね、ですが此れが運命ですので悪く思わないで下さいね)」


眠っているAを眺め、二人は意味深な話をする
この話の意味が解るのも"あの人"が誰なのかもそれが知れるのはまだ大分先のこと

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