お辛いバトル 弐 ページ4
『幸介も大きくなったなー。此処来るのちょっと久し振りだからなあ』
「当たり前だろ……。今なら姉ちゃんより頭良いぜ」
『何云ってやがる、んな訳』
「じゃあ因数分解の公式云えるか?」
『……えっ?』
などという雑談を交わしながら(幸介は勉強を先取りしてるらしい……、恐ろしい子)織田作さん達のカレーが完成するのを待った。
先行は織田作さんだ。
見た目は普通のカレー。どうやらシンプルさで勝負のようだ。子供達の目が輝いた。いつまで経っても子供のド定番はカレーらしい。
『では──、いただきます!』
ぱくっ、と六人が同じタイミングがで食した。
「かっっっ……ら!!」「辛え!」
「水ぅー!」「うまっ!」
『……これは慥かに辛いですねえ』
子供達の叫び声を聞きながら私は震える声で云った。いや待って辛いわ。これは無理だわ。ということで水の争奪戦が起きた。
そして一人「うまっ!」と云ったのは幸介である。織田作さんに染まってきたなあ……と私は何とも云えぬ表情で彼を見つめた。
そして結果は幸介だけが満点、他の子供達はかなりの低得点を出した。私は真ん中の点数である。いやだって美味しかった。普通に美味しかった。だけど辛かったんだ……!
そして子供達の叫びから大ダメージを受けていた織田作さんは得点を見てダイレクトアタックを喰らったらしく今は隣の机で撃沈している。
「むごい……」とジイドが呟いていた。
お次はジイドのである。
『よし──、いただきます!』
ぱくっ。
「美味しい!」「肉入ってるー!」と子供達が笑顔で叫ぶ。ジイドは小さくガッツポーズ。お前ホント前と変わったな! 云っておくが私殺そうとしたこと未だに覚えてるからな!!
というわけで──。
『勝者、ジイド』
「何故だ……」
何が悪かったのだろうか、と本気で首を捻る織田作さん。私があはは、と苦笑いでそれを見つめているとジイドが近づいてきて、こそっと耳打ちした。
「一応伝えておくが──、一番最初の勝負内容は、どちらが先に
『……ん? え、どういう意味っつうか速いんだよせめて人の返答を待ってから消えろよ!! 何処行きやがったアイツ!!』
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もち明太子 - リクエストで原作の文ストの人たちとの絡みを見てみたいです (2022年8月30日 20時) (レス) @page44 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ヴェルレエヌさんって一応生きてますよね。ってこと夢主とヴェルさん(ヴェルレエヌ)の絡みが見てみたい! (2022年6月25日 11時) (レス) @page44 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界(プロフ) - リーフさん» コメントありがとう御座います!!やりたいですね(真顔)。凪は基本周りの全員を自分よりすごいと思っているのであんまりキレないですね(笑)。リクエスト書くのは非常に遅くなると思うんですがやらせていただきます……! (2022年1月26日 16時) (レス) id: cabf6df670 (このIDを非表示/違反報告)
リーフ - 本編でもコメントさせていただきましたが…番外編も超面白いです。それで大変恐縮なんですが…凪ちゃんが太宰さんやらにガチギレしたのみたいです。なんか静かに怒る人ほど怖いアレ。リク大変失礼ですがお願いします!!!(土下座) (2022年1月20日 18時) (レス) id: 3fbf61d899 (このIDを非表示/違反報告)
アニヲタ(プロフ) - 本当にありがとうございま!!感謝で!!あと、Twitterのアカ作ったのでフォローさせて頂きまし!!これからも応援してま!!本当に毎回毎回リク受け付けて下さりありがとうございます!!感謝しかないです!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: 71f36505fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白夜の世界 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時:2020年1月30日 17時