よし、番外編へ行こう。と思った今日この頃。【文スト】 参。

多分今日が命日・アニヲタ様リクエスト ページ27

時に、探偵社の調査員の中での未成年は一体何人いるのか、皆さんは知っているだろうか。

答えはなんと五人である。他の職場に比べて圧倒的に未成年率が高いのが、探偵社の調査員な訳だ──もっとも、谷崎君以外の全員がここ何ヶ月かに入社したという圧倒的ハイスピードな入社をしているのだが、それは置いておこう。


未成年が禁止されていることは多岐にわたる。しかしその中でも代表的なものが、飲酒だろう。何年かの内に成人する年齢が十八歳に引き下げられるそうだが、お酒はいつになっても二十歳からしか飲めない。法律うんちゃらというよりも、此方は子供の健康を慮(おもんばか)っての話なんだがな。


さて、毎度毎度緊急性のない時は前置きが長くなってしまうのが私の悪い癖だが──今回はそれも致し方なかったのではなかろうか。



『ちょっタンマ！ はいタンマ！ それ酒瓶五本目です社長ぉお！』

「……む、そうか？」



社長が赤い顔でこてん、と首を傾げながら云う。は？ 可愛いかよ。(キレ)

内心社長の可愛さに悶絶しつつも、ふらりと社長が手を伸ばすのを何とかして止める。まあ地力が段違いなので微々たるものなのだけれど、流石にまだ理性が残っている社長は私が止める通り手を伸ばすのをやめた。ありがたやありがたや。


──武装探偵社の社長が一人で居座っていてとんでもなく居心地が悪い、と居酒屋の店長から連絡があったのはつい十分前ぐらいの話。


一応社長が酔って動けなくなった時の為に賢治君(怪力係)、云うことを訊いてくれなかった時の鏡花ちゃん(可愛い係)。そして私(無能)。いや私が来た理由あった……？

……乱歩さんが東北で連続殺人事件を解決しなきゃいけなかったからだわ……。



『しゃ、社長……、真面目に大丈夫ですか？ 顔赤いっすよ』

「そんなにか」



こくこく、と顔を上下に動かして肯定。社長も流石に飲み過ぎたと思っていたのか、ゆっくりと立ち上がる。それなのに足取りがものすごいしっかりしているのは、やはり武道を嗜んでいるが故だろうか。




「……、飲むか？」




ところが、社長は何を思ったか私にお猪口を差し出して来た。酒には良い思い出なんて一つもないので、慌てて『いらないですよ！』と云った。そうか、としゅんとしてしまった社長の可愛さに発狂して良いだろうか。


それから、悪かったな、と云って私達全員の頭をぽんぽんしてくれました。多分今日が命日です。


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最近リクエストと沿ったものが全然書けなくて土下座したい。

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