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。。3。 ページ20

時が進むに連れて、列も進んで行く。



後少しで私達の順番に成る。




お願い事は既に決まっている。二、三個程有るが。






「何お願いすんだ?」


「今は未だ秘密ですよ。」





云い乍ら、自身の唇に人差し指を当てた。




先程中也さんに貰ったココアはもう熱を帯びていなかった。



冷えていて、喉に刺さる冷たさだ。





「名前。俺等の番だぞ。」





中也さんに云われ、前に人が居なくなっている事に気付いた。



賽銭箱にお金を入れ、鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼すると、その場を離れた。




何方とも無く、手を繋ぐ。







「名前は結局何お願いしたんだ?」


「逆に何だと思います?」


「……皆が健康でありますように、とかか?」


「まぁ、あながちまちがって無いですね。他にも有るんですよ。個人的にはそれが一番叶って欲しいですね。」


「他っ?!何個お願いしたんだよ。」


「三つぐらいですかね。」






一つは、ポートマフィアの皆がこれからも幸せで有りますように。



ポートマフィアは私にとって、大切な居場所だから。だから、その場をくれた人達の幸せを願っている。






「後二つ……」


「大ヒントですよ?私の嫌いな人達の事です。」


「あ。裏切り者が消えますように、か。」


「そうですそうです!二つ目は裏切り者が消えて、孤独に成る人が減りますように。」






裏切り者が消えれば、辛いを思いをする人が減るから。



昔の私の様に、孤独に成る人が減るから。




後一つは何だと思います?、と中也さんに尋ねる。



最後の一つは本当に叶って欲しい願い事。






「いっちばん大事なお願いです。」


「一番なァ……あー……え?………うーん…」





頭を捻って考える中也さんが可愛く見えてしまう。



そんなに悩む事じゃないと思うのに。






「だァッ!判っんねェ!」


「ふふっ。本当に?中也さんの事なのに。」


「俺?」


「はい。最後の一つは、中也さんと之からも一緒に居られますようにって、お願いしたんです。」






これが私にとって一番大事。



何時死ぬか判らない世界に居るからこその願いだ。






「俺も同じ事お願いした。でもよ、今思えば、神様に願わなくても叶うだろ。」


「え。」


「ずっと一緒に居るに決まってんだろ。」


「……ふふっ。有難う御座います。大好きですよ。」


「俺も好きだ。」







之からも大切な貴方と一緒に居られますように。

雨が155粒。→←。。2。



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ベベンべエエェェ - 何か自分が恥ずかしいデス… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
ベベンべエエェェ - 私誰かが憎しんでる顔とか、絶望してる顔大好きなんですよね…何時の間にかドエスになってたり… (2021年9月14日 21時) (レス) id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
永眠(プロフ) - あの、すみません。この次の小説にパスワードが着いていて、書かれてある通りに打ったり、コメントでみたパスワードを書いたんですけど、開けなくて。どうしたらいいですか? (2020年7月8日 13時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 零魔さん» コメントありがとう!!そう言って頂けて、嬉しい限りです!ありがとうございます! (2018年3月16日 9時) (レス) id: fcb4695207 (このIDを非表示/違反報告)
零魔 - 凄い! (2018年3月15日 22時) (レス) id: 8e0c5fded6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2016年12月29日 14時

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