ネクタイを緩めたら。【センラ】

センラ35 ページ38

んん…暑…



寝返りを打とうとしたけど





打てない…！





「…センラさん、センラさん…
起きて下さい…暑い…」





手は動くからセンラさんの背中をバシバシ叩く



セ「んー、あと五時間…」


「寝すぎや！！」




朝からツッコませないでよね。




やっと離してもらい、





ベッドから降りる。





「なんでいつも一緒に寝ると
私を抱き枕にするんですか！」




セ「なんでかって…丁度いいんよね、サイズ感」



チビって言いたいんかこのやろー
(おいおい仮にも上司やで)




「…あれ、今何時ですか？」




スマホを見たセンラさんが目を見開いてから



セ「…7時っすね」



画面を見せてきた。



スマホの画面には



はっきりと【07:06】



と表示されていた。




「いや！遅刻するじゃないですか！！」





セ「大丈夫やって！俺ん家近いし」



「私スーツ取りに帰らないといけないのに…！」



昨日ビールこぼしたの誰のせいよ！




クローゼットの奥からゴソゴソと取り出したのは





セ「じゃあこれ着れば？」





女物のスーツ。





「なんで持ってるんですか…！！」






セ「なんでって「あああ時間が！
後で聞きます！！」っておい！」






スーツを受け取り洗面所で着替える。







メイクポーチも持って行き、







とりあえず出勤できる最低限の支度を済ませた。






スーツに袖を通す時、





彼女とかのだったら嫌だな。



なんて




昨日甘噛みされた頬に手を添える。




なんだかんだ言って私、




センラさんが好きなんだな




と自覚させられた。

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