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あのね、先生。【センラ】 ページ11

『先生!!』

「うげっ…A……」









『先生、私本気ですよ?』

「………気持ちだけ受け取っとくわ。」









『先生が先生じゃなくなったら付き合える?』

「………俺がお前を好きだったらな。」

『え、ほんとに!?』

「ただし!……絶対好きにならん。」

『先生ひどい!!!!』









『せんせぇ……!』

「あーあーあー…そんな泣くんやないよ…」

『だってぇ、だってぇっ……!!』

「そんな泣かんとって?」









"また会えるで。"









そう言われた高校生最後の日。

先生の"また"はいつなのか。
そんなこと考えながら家に帰る。

私は高校生のとき、センラ先生というとても若い先生に恋をした。
あのかっこいい顔、高い身長、すらっとしている体型、あたたかい方言、なによりあの優しくて人思いな性格。
先生の全部、全部に惹かれた。
結ばれない叶わない恋だとわかっていた。

私は今でも先生が好き。

私は先生を追いかけるように先生と同じ道に進んだ。
先生が務めていた学校に教師として勤務している。

先生は私が務める前に先生を辞めてしまった。
だから先生と呼ぶのもどうかと思うけど。


『……あ、コンビニ寄ってこ…』


近くにあったコンビニに寄った。









『やっぱこれ美味しい。』


さっきのコンビニで買った飴。
味はいちごみるく。
小さい頃から好きで、よく舐めていた。

そういえば先生にもこれあげたことあったな……


『わっ…!』

「お、っと……」


先生のことを考えていて歩いてきた人にぶつかって転んでしまった。
…………やばい、恥ずすぎる


「大丈夫ですか……?」

『ご、ごめんなさい!』


顔が暗くて見えない……
でも溢れ出るイケメンオーラ。
先生に似てるな、なんて。どんだけ好きなんだよ、と自分に苦笑する。

目の前に出された手を取る。


「怪我ないですか?」

『大丈夫です……すいません…』


ふと顔をあげる。
やっと見えた顔。
ぱちっと合う目。

黄金色の綺麗な目が私を見つめる。


『う、そ、でしょ……』

「え、A…?」


目の前に大好きな先生がいる。
どうしよう。先生だ。

そう考えるとなぜか涙が零れた。


『……うぅ、っ、ふぇっ、…』

「え、ちょっ、なんで泣くん!?……とりあえず俺ん家行こか…?」


そう言って先生は私の手を取って歩きだした。

**.゚→←**.゚



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めろん(プロフ) - 翡翠さん» 了解しました!!更新をお待ちください!! (2018年11月26日 22時) (レス) id: 489fc326e0 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - めろんさん» 義理でお願いします! (2018年11月26日 21時) (レス) id: dd13c29d25 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - 翡翠さん» リクエストありがとうございます!兄弟というのは血は繋がってますか?義兄弟ですか?答えていただけると嬉しいです! (2018年11月26日 21時) (レス) id: 489fc326e0 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - リクエストなのですが、浦田さんで兄妹愛、性格は夢主が穏やか、浦田さんがツンデレでお願いします!最後付き合う って感じにお願いします。語彙力なさすぎてごめんなさい。わからないところは聞いてもらって構わないです。お願いします!! (2018年11月26日 19時) (レス) id: dd13c29d25 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ノワさん» ありがとうございます(;;) (2018年11月6日 22時) (レス) id: 489fc326e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めろん | 作成日時:2018年10月26日 18時

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