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何気に初会話かも ページ26

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それにしても、何故殺さなかったのだろう。

絶好の好機(チャンス)だったのに。

矢張り師弟は似るもので、芥川さんが先回りで答える。

「……敵でもない子供を殺すほど人を捨てた訳ではない」

「だ、ざい幹部は、相手が死ぬまでって……」

そう云えば、ぎろ、と睨まれる。


「殺されたいのか」


勿論全力で千切れそうなほど首を横に振っておいた。


「……太宰さんの殺す、が本気なのに違いはない。だが、其れを一々真に受けていては、命が幾つ有っても足りぬ」

それって真に受けなくても足りませんよね、というのは抑えた。

要するに真に受けない程度に真に受けろと。
なるほど(わからん)


幸い、肩の出血はそれほど酷くなかったので、破れたシャツを千切って結んでおいた。
寒い。

その後の訓練はほぼ前と同じように進んだ。

流石太宰幹部で、片方だけ半袖スタイルに毛ほども興味を示さなかった。
ちょっと助かった。

坂口安吾→←終わっていなかった



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作者名:のーと。 | 作成日時:2018年10月1日 22時

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