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任務=登山(?) ページ2

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中原さんについて武器の密輸勝手にやってた組織潰してこい。

それが初めての任務だった。


ちなみに初訓練の翌日です。

本当は数日前からこの話はあったらしいんだけど、とりあえずいってみようということで今朝命令が下った。

「できるだけ手前に回さないようにはするが、いざとなったら自分の身は自分で守れ。…まあ、黒服の後ろにいりゃ手前の姿を見る前に大抵は死んでると思うが」

しかし、黒服の後ろにいりゃ、とは言われたものの黒服ながら威圧がすごくてそろそろとついていくことしかできなかった。

中原さんはさらにその前を歩く。



件の組織は、ポートマフィアにバレたことを悟っていち早くヨコハマの西の、足柄、と呼ばれている場所に逃げ込んだらしい。


敵のアジトに直接乗り込む、と聞いてかなり警戒していたが、仮拠点があるという山を登っても登っても、拠点どころかそれらしい人もいない。


それどころか、登山客らしいおばさまの集団や家族連れとすれちがう始末。

明らかに怪しい黒スーツの集団に訝し気な目を向けてそそくさと横を通り過ぎる。

いやそりゃそうよ。

スーツで山登りしてる集団なんていないもん、普通。




全然いねえじゃん、むしろ観光地なんじゃん、と警戒がだいぶ薄れ、中原さんのペースについていけずに開いてしまった黒服最後尾との距離を詰めようとしたとき、不意に後ろから肩を叩かれ、振り向く。


‟任務中、無言で肩叩かれても絶対に振り向くな。名前呼ばれてからにしろ、いいな”


そんな中原さんの忠告が一瞬頭を掠めたが、もう遅い。

どうせ道に迷った登山客だろう。



そんな甘い考えが、良くなかった。

青年→←名言的な恩師的な



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作者名:のーと。 | 作成日時:2018年10月1日 22時

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