歌.い手引退宣言出来ない件(白目)【歌.い手】

＊33話 ページ33

時は過ぎてもう夕方。

あんまり長居はできないので、今は彼方さんの家を出て、駅へと歩いている。
彼方さんと真冬さんは駅まで送ってくれるんだそう。

もうすぐお別れかな。



真冬さんとのコラボは来週撮ることに決めたし、
サムネは家で描くので、あれから私達はゲームしていた。

皆強くてびっくりした……
皆に言わせれば私が弱いらしい。



一応私社会人だから！暇じゃないから！

なんて自分に言い訳する。



駅が見えてきた。

『…にしても、今日は楽しかったねー！』

んー、と伸びをしながら言う。







「またこのメンバーで遊ぼ!!」

と、くろちゃん。


「次はキャスとかもしたいね、」

そう言ったのは、そらるさんこと彼方さん。


「写真撮りましょ!!」

真冬さんの一言で皆、ギューッと集まる。



「はい、チーズ！」

パシャリ、と音が鳴り、画面には笑顔の私達が映る。

この時がずっと続けばいい、なんて本気で思ったりした。


「あ、Twitterに上げて良いですか？」

「あ、じゃあまふまふよろしく、」

『私家帰ってからRTするから遅くなるかも。』

「じゃ、またね。」

彼方さんの言葉で、皆バラバラの方向に歩き出す。



皆、性格も年齢も違うのに、音楽で繋がっている。

そう考えると、音楽がすごいものに思えた。

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