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天月side
昨日の夜からキミが居なくなった。
俺はテレビと机を挟んでソファに座って無関心でテレビを眺めていた。
足は素足だから少し肌寒い。そして腕に顔を少しだけ埋めていた。涙は出ない、きっと我慢してるから。
ただただ我慢した。
もうキミが居なくなって24時が過ぎたんだ。
キミが居なくなった理由は肺炎。
たばこを吸って、キミが患った病気。
マイペースで寝坊しやすいから俺が目覚ましのアラームを5分前に設定して、
でも…それも必要なくなった。
《あまちゃーん!あまちゃんもたばこ吸う?》
天月《俺噎せるーw》
《ええーw一緒に吸っちゃおうぜ》
天月《噎せるから無理ーって俺たばこ苦手〜》
《ざんね〜ん》
たばこが苦手な俺に気遣ってベランダで吸ってたっけ?
夏も暑いのに気遣ってベランダで吸って。
冬も寒いのに、寒がりで冷え性な癖に…気遣ってベランダで吸って。
俺は顔を上げて啜り泣く。
天月「…ゔ、う……ひくっ…」
その時、窓の外の綺麗な夜空がチラついた。
いつもそこにはキミが居た。
でも…今は、
そこにキミは居ない。
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チェスト(プロフ) - かのこゆりさん» ありがとうございます!!レスが遅れてしまい申し訳ないです!!コメント本当に感謝です!!伝えたかった事が伝わってくれたのなら…幸いです。ありがとうございました!! (2018年10月7日 18時) (レス) id: 579d6c2eb3 (このIDを非表示/違反報告)
かのこゆり - お久しぶりです!ダメだ、もう泣いちゃいますっ…。書き方が上手すぎて、こんなに短いのにまとまってて、想いがひしひしと伝わってきて…。本当に感情移入しちゃいました。これからも素敵な作品楽しみにしています! (2018年10月7日 17時) (レス) id: 459f75f8c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チェスト | 作成日時:2018年10月6日 23時