大好きな彼、大切だから。【あほの坂田】

料理男子？ ページ34

Youside




あと3日でいよいよ予定日だ。


前駆陣痛はちょいちょいあったものの、まだ陣痛はきていない


外出先でお腹が痛くなっても大変なので優と家でのんびりとお腹の子に会えるその日を今か今かと待っている



『優〜お昼ご飯何食べる？』

「寿司〜」

『妊婦はお寿司食べれませーん』

「あちゃ〜」



2人とも食べたいものが中々決まらずこんな事をさっきから繰り返している



お腹もすごく大きくなってキッチンで料理を作るのも相当疲れるので、決まらないなら出前でも取ろうと提案ようとしたその時、優から衝撃的な言葉が出てきた



「冷蔵庫の中のもの見て俺が作ろうか？」


え？…………え？？？？？優が料理？カップラーメンと肉と野菜炒めたやつしか作れない優が？？？？？？


『………………』


「何考えてんねん！俺だってレシピ調べたらそれなりに作れるわ！……多分」


多分じゃ怖いよ優…………妊婦に変なの食べさせないでね…


でもかなりの労力を使う料理を優がやってくれると言うのなら、たまには甘えてみようと思った


『じゃあお願いしようかな…！ちゃんと食べれるの作ってね！ね！！！！』


「任せとき！」


そういった優は張り切ってキッチンへ向かっていった


ガコンッ


バコンッ


「あっつ！？！？」


なんかよからぬ声が聞こえるのですが…………



それからしばらくして特に見ているわけでもないテレビをつけながらウトウトしていると


「出来だで〜」


という優の声が聞こえた


目の前に運ばれてきたのはサラダとスープ、ミートソースパスタだった


『美味しそう…』

「やろ〜！俺だってやればできんねんで」

そう言って誇らしげに笑う優を見てこちらもふふっと笑みがこぼれてしまう


『ありがとう！すごく助かった』


「子供産まれたらもっと大変やし言ってくれればいつでも作るからな！」


『ふぅ〜！かっこいい〜！よ！料理男子！』


『さすがパパだね〜！』


とお腹に話しかけると、優もお腹に顔を近づけて


「大きくなったらパパのご飯沢山食べれんで〜味は保証せんけどな〜wwwwww」


と話しかけていて、そんな優があまりにも愛おしくて頭を撫でた



「……どうしたん？」


『ううん、ご飯食べよ！』


「せやな！」


その日食べたお昼ご飯はいつも食べるお昼ご飯より美味しく感じた



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お久しぶりです(2億回目)

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