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助けて死にそう ページ17

無駄に豪華な会議室に着くなり、視線がざあっと向けられて刺さる。
「太宰準幹部、遅かったですね」
他の準幹部達からは、「餓鬼の癖に遅刻なぞ生意気だ」等の軽蔑の視線が刺さる。
潰すぞ。

「Aや、如何したのかえ? お主が遅刻なぞ珍しいではないか」
姐さんは優しく声を掛けてくれる。
姐さん大好き。愛してる。

「Aちゃん、定例会に遅刻した理由は?」
首領は笑顔で私に問う。
真の笑顔なのか、上辺の笑顔なのかまるで分からない。
そんな中で私は応える。
「太宰幹部殿の介抱をしておりました故、遅刻してしまいました。申し訳御座いません」
如何にも申し訳なさそうな表情をしながら。
首領は一瞬だけ頭を抱えた。
「そうか、其れなら仕方ない。よく頑張ったね。処で其の太宰君は?」
「……私の背中です」
「え、運んで来たの? たった1人で?」
首領も此れには予想外だった様で、吃驚だねと零した。

え、見えてなかった?
あ、そっか。背景暗いからか。

「ええ、勿論。日頃の体術訓練を考えればこれ位造作もない事です」
「そ、そうなのかな? どんな過酷な体術訓練を行っているのか気になるけど……まあ、善しとしよう」
「童、起きんか。Aが幾ら重くないと云っても私が許さんぞ。妹に迷惑かけるでない」
そう云い乍姐さんが太宰さんの頭部をぴしゃりと叩く。
「痛っ……あれ、此処は?」
「やっとお目覚めですか。此処は定例会の会場です」
「……判った」
太宰さんは『桃島A』が転生して最初に会った時のようなマフィア幹部に戻った。

「全員揃ったことだし、始めようか。
――却説、本日の議題だが新規加入構成員と現在基礎訓練中の構成員の配置についてだ。
今回は準幹部の内五人に訓練生、もう五人には新入生を任せようと思っている。
質問はあるかね?」
「はい」
「Aちゃん、どうぞ」
「質問許可感謝致します。一人当たりが受け持つ構成員は何名程でしょうか?」
「新入生は一人当たり35名程、訓練生は一人当たり60名程だね」
結構いるんだな、新入生って。
何となくだが学生っぽい言い方とか人数だな。
軍にすると小隊規模か。
訓練生は中隊規模のものか。

「有難う御座います」
「では、次だ。そして今日、この会議でその構成員達を受け持つ準幹部を決めようと思う。幹部諸君の意見も欲しいところだね」
首領はそう云い、席を外した。
此れから念の為の護衛の中也さんと共に傘下組織との会合だそうだ。

それを合図に醜い争いが始まった。

その必要はない→←いっけな〜い、殺意殺意!(棒)



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 転生   
作品ジャンル:アニメ
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サングリア - いえのきあさん» 判りました!定期考査頑張って下さい。私も今日から考査です…(´-ω-`) (2018年11月27日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
いえのきあ(プロフ) - サングリアさん» ありがとうございます!今はテストや課題があってなかなか更新できませんが頑張ります!終わりのセラフもテスト終わったらぼちぼち買うので、お待ちくださいませ! (2018年11月26日 22時) (レス) id: 75f23159f6 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 黒の時代…更新頑張って下さい! (2018年11月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 長くてすみません…(´-ω-`)出来たら2つ宜しくお願いします!更新頑張って下さい (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - クルル、クローリーなどの上位吸血鬼に気に入られて心配される。吸血鬼にしようとしている。渚は四鎌童子、アシェラに出会い、話をしたことがある。四鎌童子と一緒に3年間行動した。渚はその事を覚えていない。かなり謎に包まれた渚の過去 (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夢秋 | 作成日時:2018年2月10日 2時

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