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兄さんもコロス…… ページ31

あああ病院の番号はどこに載ってたかしら?!
早くしないと、リーハ君が死んじゃうーーーっ!!

一方、青葉兄さんはソファに横たわったリーハ君の顔を覗き込みながら、「全く、落ち着けよ、ナナミ」と呑気な声を出した。

「息してるし、大丈夫だろ」

は?
息してなかったらもう死んでるでしょ?

「息してるのは当たり前でしよ!何言ってんのよ!」
「あのな、緊急事態だからパニックになるのは分かるけど、落ち着けって。暖炉の側なんだから良いだろ、このまま放っとけ」
「放っとく?」

兄さんまでコノハヅキさん達のような事を言う。

「ああ、別に救急車を呼ばなくても大丈夫なんじゃないか?」


私は呆れた。
呆れはすぐさま怒りに変わった。
私は「それ、本気で言ってるの?!」と言おうとした。

「仮にも人の命を守る警察官をやってるんでしょう?!リーハ君の事本当に真剣に考えてる?!」と。

しかし。
私が確認するまでもなく、兄さんの次の言葉で、リーハ君の命は全く省みられていない事が明らかになった。
兄さんは、「……と言うか、ユウミさんはどこだ?」と、周りをキョロキョロと見回しながら言いやがったのだ。


「ふっざけんじゃないわよおおお!!」

瞬時にブチギレた私は、兄さんのボディにパンチを繰り出した。

「うわ、何すんだよ?!」

パンチはヒットする前にかわされてしまったけど、私はすかさず足を振り上げた。

「姉さんはいない!明日の朝まで帰らない!だから帰って!」
「帰れって、お前……何だよ急に!」


ああ、腹が立つ!

どいつもこいつも「ユウミさんユウミさんユウミさんユウミさん」ばっかり!!

物凄く泣きたくなった。


そりゃ、姉さんが美人で可愛くて愛らしくて素敵で色気があって天使で女神なのは認めるわ、でも私は?

望んでもいなかった育児をしなきゃ行けない羽目になっても、(それも言動が危険極まりないクソガキどもの)頑張っているのに?!

私の姿は目に入らないの?
声も聞こえないの?
ねぇ、私の悩みも気持ちも完全無視なの?!

皆、皆、姉さんの前ではネコを被っている癖に………!!


しかし、私の繰り出した渾身のキックは兄さんに軽々と避けられてしまった。
目標を失った私の足は、リーハ君の寝ているソファにぶつかった。


☆作者より
このお話は一旦ここでおしまいです汗

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←兄さんが来た!



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設定タグ:僕のクレイジーDAYS , 妄想爆発 , 殺し屋   
作品ジャンル:笑える話, オリジナル作品
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冷兎 - シャーロックさん» それはない、え、てか二人が言うこと聞くとか明日地球滅亡するの?? (2021年1月31日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» ふふふ、ナイスなのはレイトの絵がすっごくかわいいからだよ! (2021年1月31日 15時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - 姉貴…ここであの絵を取り入れてくんのと青葉入ってくんのナイスすぎる (2021年1月31日 1時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)
シャーロック(プロフ) - 冷兎さん» もうめっちゃくちゃだねwこれが本当のクレイジーDAYS☆ (2021年1月29日 21時) (レス) id: 9c59d2a140 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - シャーロックさん» あ、俺よりヤバイ人出てきてはるんですけど??え、ちょ、らんn((ナナミぃ!サンクチュアリ燃やして彼女と一緒に日本に帰って来い!! (2021年1月29日 21時) (レス) id: c9ef579e5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャーロック | 作者ホームページ:https://twitter.com/Sherlock_Rio  
作成日時:2020年12月22日 22時

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