異世界に誘拐されたうえに何故か溺愛されちゃってます！？！？【文豪ストレイドッグス】【フョードル・ドストエフスキー】

誘拐されました！？10 ページ12

貴女said

『ん………』

目が覚めればそこにフェージャはいなかった、けど代わりにキッチンの方からいい匂いがしてきたから彼が朝食を作っているのだとすぐに理解した

ドス「お早うございます、今日は随分早いですね」

『えっと、何か目が覚めた』

ドス「そうですか、もうすぐできるので待っていてください」

『うん！』

キッチンからダイニングへと移動して席について朝食ができるのをルービックキューブをいじりながら待つ
え、何でルービックキューブなのかって？だって外からの情報を入手するものがないんだもん、携帯もラジオもテレビも新聞もない、そんな状況で一年いたら何故か自然とルービックキューブにたどり着いていた

『フェージャ、見て見て！新しい模様作ってみた〜』

できた朝食を運んできたフェージャに今しがた作ったばかりの模様を見せる

ドス「それはよかったです」

そう言いながら料理の乗ったお皿を並べていく

『久々にフェージャのご飯だ！』

ドス「僕がいない間、寂しかったですか？」

『へ？』

唐突な質問に思わずそんな間抜けな声が出た

ドス「ですから、僕がいない間寂しかったですか？」

いや、え、それ、面と向かって聞くの！？

『え、あっと、その………、うん、寂しかった……』

言ってから恥ずかしくなりそっぽを向く

ドス「そうですか、僕もです」

『え？』

ドス「ですから、僕もですよ」

いつの間にか机を挟んで向かいにいた筈のフェージャが私の真後ろまで来ていた

ドス「朝食を食べたら、少し外に出てみませんか？」

『え………』

どう言うこと？だって前………

ドス「何も企んでませんよ？ただ僕の気が少し変わっただけです、それで、どうしますか？」

『えっと、じゃあ、ちょっとだけ………』

ドス「ふふ、では、早く朝食を食べてしまいましょう」

フェージャは楽しそうに笑いながら席につく

『(ほんとに、気が変わっただけ、なのかな………？)』

私を此処に連れてきたときあんなにも断言してたのに………
少し不安になりつつも、まぁ、外に出られるならいいか、何て思い朝食を食べ始めた

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