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その頃一方。
会場が大盛り上がりしている最中、妖精達がAとレオナの即興劇に目を奪われている今が好機だと判断したラギーは、ユウとグリムの腕を引いて植物園からの脱出を成功させていた。
見付かりそうにはなったものの、上手いこと魔法石を取り返せたのだからオールオッケーであろう。
三人はハイタッチをして喜びを分かち合うと、ファッションショーに参加していたA達を出迎える為に、植物園の表側へと移動する。
しかし、中から出てきたのは何故かレオナ達三人だけで、そこにAの姿はなかった。
理由を尋ねてみたものの、カリムとジャミルは知らないと首を横に振るのみ。
レオナは何やら感づいているようだが、それが予想通りなのかどうかの確信を得れていない為に黙ったままであった。
｢Aはまだなんスかねぇ｣
｢ハッ……あいつは今頃、妖精の女王と喧嘩でもしてんじゃねぇか？｣
｢｢はぁ！？｣｣
｢何でそう思うんですか？｣
｢Aの髪の毛が短くなっていたことと、登場時に泣いてたこと、後は態々髪が元の長さまで伸びるっつうパフォーマンスをしたのを踏まえて考えてみろ。……まぁ、これは俺の想像の範疇だ。本当のことかは、Aに聞かなきゃ分かんねぇがな｣
今日の朝、集合時間を過ぎてもやって来なかったAの身に何が起きたのか、大体予想がついてしまった面々は一気に顔を顰め、苦々しく舌打ちを零す。
一方、レオナの説明をあまり理解出来なかったカリムとグリムは首を傾げ、頭上にクエスチョンマークを浮かべていた。
そんな話をしていれば、植物園の扉が開く音と共にAが姿を見せる。
｢おや、皆様お揃いで。お待たせしてしまったようで……誠に申し訳ありません｣
｢あ、おかえりAちゃん。お疲れ様！ すっっっごく綺麗だったよ！｣
｢ありがとうございます。そちらも、魔法薬を上手く取り返せたようですね｣
｢ラギーが凄かったんだゾ！ 十秒とか言ってたのに、たった六秒ですり替えちまったんだゾ！｣
｢流石ですねぇ、ラギーさん｣
｢シシシッ、お褒めに預かり光栄っス！ そういや、何でAは出てくるのが遅かったんスか？｣
｢あぁ……実は女王と"お話"をしておりました｣
まさかまさかである。
レオナも半分冗談で言ったところもあった為、本当に女王と話をしていただなんて彼自身も思っていなかった。
Aの"お話"の言い方に含みがあるような気がして、皆はひくりと頬を引き攣らせる。
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ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» ありがとうございます〜〜！ 嬉しいです……更新頑張れます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2020年7月2日 9時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - ゆるり様、夢主の推察能力が半端なくて素敵でした！物語の続き楽しみにしてます。この作品が、大好きです(^^)すごく面白かったですm(__)m (2020年7月2日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - リリア最推しさん» 勿論出演予定ですよ！この後のお話に出てきますので、少々お待ちくださいませ！ (2020年6月28日 14時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
リリア最推し - 夢主の髪が切られたら1番黙ってない妖精王が居ますけど、出演ありですか？？ (2020年6月28日 13時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» お褒めいただき光栄です〜！ 私の文章能力で、書きたいことが伝わるか不安でしたが……良かったです！ (2020年6月28日 8時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年6月21日 12時
